足跡化石は、当時生息していた恐竜の種類や数を正確に反映しているわけではありません。
足跡がつきやすいぬかるんだような環境にいた生物の情報を残しているだけで、骨化石に比較して、より部分的です。
今回、ペルーとチリにある白亜紀前期の地層で発見された、ほとんど大型獣脚類だけの連続歩行跡について報告されています。
当時、獣脚類専用の"けもの道"だったのでしょうか。
ペルーは、Querulpa Chico 地区 (Hualhuani formation)で、チリは、Chacarilla 地区(Chacarilla formation) です。2つの地域は500km 程、離れた場所です。
同じ方向を向いている連続歩行跡もあり、ある程度群れで暮らしていたのではないかとされています。
足跡の主として、スピノサウルス類かカルカロドントサウルス類があげられています。全身骨格が見つかっているからでしょう。
白亜紀最初期には、これらの恐竜がゴンドワナ西端にいたことが示唆されています。
右上図は、下の図に示した連続歩行跡にある足跡のひとつ、左足跡です。スケールは50センチ。
矢印は、ハラックス(hallux、第1指)で、長く深く後方に長く伸びているのは、中足骨(tarsometatarsal)の跡です。恐竜は普段つま先で歩いているので、このような跡は珍しいですね。
下図は、ペルーのQuerulpa Chico tracksite にある連続歩行跡の一部。全部で9つあります。右上から下に続いている右端の連続歩行のひとつが上の図の足跡です。

References:
- Karen Moreno, Silvina De Valais, Nicolás Blanco, Andrew J. Tomlinson, Javier Jacay, and Jorge O. Calvo, 2011
- Large theropod dinosaur footprint associations in western Gondwana: Behavioural and palaeogeographic implications
- Acta Palaeontologica Polonica in press available online 11 Apr 2011
- doi:10.4202/app.2010.0119