Alcântara Formation(Cenomanian)の最新ニュース

 ティタノサウルス類の背中には、コブのようなオステオダーム(皮骨)があります。

 竜脚類でもティタノサウルス類だけのようで、また、どこでも見つかっているのかと思ったら、ブラジルのティタノサウルス類ではまれなんだだそうです。

 今回、そのブラジルにある白亜期の地層で発見されたティタノサウルス類のオステオダームが報告されています。

 ティタノサウリアに典型的な皮骨で、ヨロイのあるティタノサウルス類は勢力を広げ、白亜紀後期早期にブラジル北東部あたりにも広がっていたとされています。

 ちなみに、最大のオステオダームとその機能(2011年11月)で紹介しましたが、オステオダームは、背中を保護したというより、ミネラルの貯蔵として機能したのではないかとする論文も報告されています。

 
 オステオダームは形態的に多様で、南アメリカやアフリカ、マダガスカル、ユーラシアやオセアニアから報告されていますが、ブラジルからの報告は1例だけだそうです。  

 今回のオステオダーム、外側に出ている部分は球形で、内側は根のようになっており、外側と内側表面を区切る非常にシワの多い帯が特徴とされています。
 
 


  1. References:
  2.  
  3. Rafael Matos Lindoso, Thiago da Silva Marinho, Rodrigo Miloni Santucci, Manuel Alfredo Medeiros & Ismar de Souza Carvalho (2013) 
  4. A titanosaur (Dinosauria: Sauropoda) osteoderm from the Alcântara Formation (Cenomanian), São Luís Basin, Northeastern Brazil. 
  5. Cretaceous Research 45: 43-48 
  6. http://dx.doi.org/10.1016/j.cretres.2013.07.005
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 先にお知らせしたブラジルで発見された新種のスピノサウルス類の化石についての論文が公開されています。  

 発見場所は、リオデジャネイロのすぐ近くにあるCajual 島。こんな都市部に中生代の地層があるのですね。そこは、Alcântara Formation(Cenomanian)とされています。

 下図に示すように見つかっているのは上顎の一部だけ。しかし、他のスピノサウルスには無い特徴があります。

 

Oxalaia_quilombensis.jpg

 

 

 系統的にはSpinosaurinae とされ、ブラジルよりも北アフリカで発見された種に近いとされ、Oxalaia quilombensis と命名されています。

 属名は、quilombola(奴隷だったブラジル人の子孫)が住んでいた場所を意味するポルトガル語quilombo、に由来しています。

 上顎を Spinosaurus aegyptiacus と比較して、推定体長は12-14メートルとされ、ブラジルで最大の獣脚類とされています。

 

 Cristatusaurus や Suchomimus と異なり、歯にはセレーションがありません。また、両側の第3歯槽(alveolus)それぞれに、2つの換歯(replacement teeth)があり、 これは、獣脚類としては初めてとされています。他の歯槽でも換歯が発見されています。 

 現在ある機能歯(functional tooth)が抜けた後に、2本ある換歯が順番に生え換わり大きくなるのでしょうか。硬い魚を食べて歯の抜け落ちが多いため、予備の換歯を2本も準備していたのか、そのあたりは不明です。

 

 下の図は、上の図の左側の骨の第3歯槽(alveolus)を腹側(下側)からみた拡大図で、スケールは50mm。矢印は、大きい機能歯の楕円形の痕と、それぞれに2つある換歯の痕が見えます。

Oxalaia_2011.jpg  そもそも恐竜は、哺乳類と違って、歯の周りになってクッションの役目をする歯槽骨が無いはずです。ですから、硬いものを噛むと容易に抜けるのです。

 歯槽骨で歯をしっかり保護する哺乳類と、何度も生え変わる恐竜・・・どちらがいいかは、一概に言えませんが。

 

 

 

  1. References:

  2. KELLNER, Alexander WA. et al. 2011  
  3. A new dinosaur (Theropoda, Spinosauridae) from the Cretaceous (Cenomanian) Alcântara Formation, Cajual Island, Brazil.
  4. An. Acad. Bras. Ciênc. [online]. 2011, vol.83, n.1, pp.99-108
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 ブラジルにある白亜紀後期(約9500万年前)の地層で、新種のスピノサウルス類の化石が発見され、ブラジル科学アカデミー(Anais da Academia Brasileira de Ciências、83(1) )に記載されます。

 論文が未発表なので、詳細は不明ですが、Carnivoraforum によると、以下のような話です。

 

  • 1999年に頭部の一部(上顎)が発見された。
  • 地層は、Alcântara Formation(Cenomanian)。
  • Spinosauridae とされている。
  • 推定体長は12-14メートルで、ブラジルで最大の獣脚類。
  • 学名は、Oxalaia quilombensis です。
  • アフリカで発見された種に似ている。当時大陸がつながっていたため。

 

 

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