発見場所は、ネウケン州西部にあるPortezuelo Formation で、時代は、Turonian-Coniacian 。下図に示すように、見つかっているのは関節した左足の一部(中足骨や指骨)だけです。
基盤的なドロマエオサウルス類とされながら、その足の構造は、デイノニコサウルス類のもうひとつの系統のトロオドンに似ているのが特徴です。
この標本、2007年には、ネウケンラプトル(Neuquenraptor) の亜成体として報告されていました。しかし、完全なクリーニングの結果、ネウケンラプトルやその成長過程にある個体ではないことがわかったとされています。
学名は、 Pamparaptor micros (パンパラプトル・ミクロス)で、属名はかつてアルゼンチン中央部に住んでいたインディアン"Pampas"にちなんだもの。種小名は、小型種であることから。

南米大陸のデイノニコサウルス類は、比較的多くの化石が発見されているローラシア大陸と違って、謎が多いのです。
パンパラプトル足の構造には南米のデイノニコサウルス類には無い特徴があり、トロオドンや基盤的ドロマエオサウルス類に類似し、基盤的なドロマエオサウルス類に位置づけられています。
デイノニコサウルス類は、トロオドン類の系統とドロマエオサウルス類の系統の2つに大別されますが、パンパラプトルは、"トロオドンに似た足を持つパタゴニアのドロマエオサウルス類"と、ハイブリッドな表現がされています。
というわけで、上の復元イラストは、トロオドンをモデルに、かなり派生的にしています。白い部分は見つかっている化石。
9.3センチの第3中足骨からの推定体長は50-70センチ。尾が長いので、本体はその半分ほどでしよう。
- References:
- PORFIRI, Juan D.; CALVO, Jorge O. and SANTOS, Domenica dos. 2011
- A new small deinonychosaur (Dinosauria: Theropoda) from the Late Cretaceous of Patagônia, Argentina
- An. Acad. Bras. Ciênc. [online]. 2011, vol.83, n.1, pp.109-116
- PORFIRI JD, CALVO JO, DOS SANTOS D AND JUÁREZ VALIERI RD. 2007.
- New record of Neuquenraptor (Dromaeosauridae, theropoda) from the Late Cretaceous of Patagonia. XXIII Jornadas Argentinas de Paleontología de Vertebrados, Resumenes, Trelew, 27 p.