Cañadón Asfalto Formation(Middle to Late Jurassic)の最新ニュース

 1999年に記載されたパタゴニアのジュラ紀後期の竜脚類、Tehuelchesaurus benitezii について、再解析した論文が報告されています。

 系統的には、新竜脚類(neosauropod)としています。その中でも、ティタノサウルス型類ではないカマラサウルス形類(non-titanosauriform camarasauromorph)に位置づけています。

 新竜脚類は、ジュラ紀後期に北米やヨーロッパ、アフリカに分布していましたが、Tehuelchesaurus は、南米最古の新竜脚類としています。

 ジュラ紀後期、カマラサウルス形類が広く分布していたことから、このグループの早い進化と放散かあったとしています。

 

  1. References:
  2.  
  3. JOSÉ L. CARBALLIDO et al., 2011
  4. Osteology and phylogenetic relationships of Tehuelchesaurus benitezii (Dinosauria, Sauropoda) from the Upper Jurassic of Patagonia
  5. Zoological Journal, Article first published online: 24 AUG 2011
  6. DOI: 10.1111/j.1096-3642.2011.00723.x
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 鳥脚類の化石記録は三畳紀後期に始まりますが、初期の約7000万年の進化についてはほとんどわかっていないそうです。

 その鳥脚類の系統でも基盤的なグループが、ヘテロドントサウルス類です。主に南アフリカにあるジュラ紀初期の地層で発見されていますが、最近の化石発見で、各地に広まっていたようです。

 

 今回、アルゼンチンにあるジュラ紀中期の地層(Cañadón Asfalto Formation)で発見された新種のヘテロドントサウルス類が記載されています。南米のジュラ紀からは初めての鳥脚類とされています。

 ヘテロドントサウルス類の特徴は、その属名("異なる歯")からわかるように、なんと言ってもその歯にあります。3種類の歯を持っているのです。3種類の歯というより、肉食系と植物食系の"異なる歯"といった感じです。

 Paläontologisches Museum München(FaceBook)に頭部の映像がありますが、上顎には切歯、下顎には犬歯に似た長くて鋭い歯があり、頬には植物をすりつぶすような歯冠の高い歯が並んでいます。

 学名は、Manidens condorensis で、系統的には、ヘテロドントサウリダエ(Heterodontosauridae)で、ヘテロドントサウルスと南米の他のヘテロドントサウリダエと姉妹群です。

 歯の特徴として、高い歯冠(high crowns)を持っていますが、幅広い咬耗面 (wear facets)を欠くことから、高度に植物食に適応したヘテロドントサウルスへの中間的な段階にあったとしています。

 全長は60-75cmと推定され、基盤的ヘテロドントサウルス類が小型だったとしていますが、ヘテロドントサウルス類は全体的に小型です。

 

  1. References:
  2.  
  3. Diego Pol, Oliver W. M. Rauhut and Marcos Becerra, 2011
  4. A Middle Jurassic heterodontosaurid dinosaur from Patagonia and the evolution of heterodontosaurids.
  5. Naturwissenschaften (advance online publication
  6. DOI: 10.1007/s00114-011-0780-5
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