Bajo Barreal Formation((Cenomanian-Turonian)の最新ニュース

 ティタノサウリアは60以上もの属が記載され、白亜紀後期のゴンドワナでは、極めて多様で豊富でした。

 最も豊富に見つかっているのがパタゴニアで、今回、竜脚類では最も完全とされる頭部が見つかり、新種記載されています。

 約9500万年前の白亜紀後期(セノマニアンからチューロニアン)の地層(Bajo Barreal Formation)で発見されたもの。

 発見場所にちなみ、Sarmientosaurus musacchioi (サルミエントサウルス・ムサッチオイ)と命名されています。

 完全な頭部が残された、大きな鼻部窓のある幅の広い吻部など、最も原始的形質を保持した(plesiomorphic)ティタノサウリアとされています。

 白亜紀後期早期、南米南部では、異なる頭蓋構造を持つ複数のティタノサウリアが、共存していたことになります。

 系統的には、進化したティタノサウリアであるリソストロティア(Lithostrotia)の基盤的位置づけです。  リソストロティアは、やがてのカンパニアンの時期、パタゴニアで高度に派生します。  

 頭部は、ティタノサウリアとブラキオサウリダエ(科)の密接な関係を示すとされています。  

 骨化した頚椎の腱、含気性の高い頚椎、いつも下向きの鼻といった、他のティタノサウリアでは見られない特徴が確認されています。  

 特に、後の2つの機能は、少なくとも一つの、ほぼ同時にディプロドコイデア(ディプロドクス上科)によって収斂的に取得され、これは、低い位置の植物を食べるために共通に特殊化したと考えられています。  


 


  1. References:
  2.  
  3. Rubén D. F. Martínez, Matthew C. Lamanna, Fernando E. Novas, Ryan C. Ridgely, Gabriel A. Casal, Javier E. Martínez, Javier R. Vita & Lawrence M. Witmer (2016) 
  4. A Basal Lithostrotian Titanosaur (Dinosauria: Sauropoda) with a Complete Skull: Implications for the Evolution and Paleobiology of Titanosauria. 
  5. PLoS ONE 11(4): e0151661. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0151661
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 Notohypsilophodon comodorensis (ノトヒプシロフォドン・コモドレンシス)は、アルゼンチンにある白亜紀後期の地層(Bajo Barreal Formation)で発見された小型の鳥脚類で、1998年に記載されました。

 属名の「南のヒプシロフォドン」が意味するように、ヒプシロフォドン類とされていましたが、今回再評価されています。

 結果では、おそらく、Gasparinisaura (ガスパリニサウラ)より原始的な、基盤的鳥脚類とされています。

 確かな証拠ではないのですが、基盤的に鳥脚類のガスパリニサウラやハヤ(Haya)と同様に、胃石を持っていたと考えられています。

 ハヤについては、モンゴル産の新種、ハヤ・グリバ(2011年5月)で紹介していますが、確実ならば、鳥脚類では3例目の胃石の発見となりますね。




  1. References:
  2.  
  3. Lucio M. Ibiricu, Rubén D. Martínez, Marcelo Luna & Gabriel a. Casal 
  4. A reappraisal of Notohypsilophodon comodorensis (Ornithischia: Ornithopoda) from the Late Cretaceous of Patagonia, Argentina. 
  5. Zootaxa 3786 (4): 401-422
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 パタゴニアにある白亜紀後期の地層で発見された新種のレバッキサウルス類が記載されています。

 レバッキサウルスといえば、ディプロドクス類の仲間ですが、背中にある神経棘突起が非常に長いのが特徴です。

 今回の恐竜のユニークな特徴は、胸胴椎の横突起に窓(穴)があること。このことから、白亜紀後期早期、絶滅する数百万年前の間、この仲間は最大の多様性を示していたとされています。
 

 頸椎や胸胴椎、尾椎骨化石が見つかったもの。学名は、 Katepensaurus goicoecheai で、属名の意味は、"穴のある恐竜"です。  

 系統的には、レバッキサウルス類(Rebbachisauridae、科)の位置づけで、サブクレードは、南米初のリマイサウルス類(Limaysaurinae )とされています。

 


  1. References:
  2.  
  3. Lucio M. Ibiricu, Gabriel A. Casal, Rubén D. Martínez, Matthew C. Lamanna, Marcelo Luna & Leonardo Salgado (2013) 
  4. Katepensaurus goicoecheai, gen. et sp. nov., a Late Cretaceous rebbachisaurid (Sauropoda, Diplodocoidea) from central Patagonia, Argentina 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology 33 (6): 1351-1366 
  6. DOI: 10.1080/02724634.2013.776562
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銀の国のトカゲ、再記載

 アルゼンチンにある白亜紀後期の地層で発見された竜脚類、Argyrosaurus superbus について再記載された論文が報告されています。 

 1893年に左前脚化石から記載され、アルゼンチンでは最も記載の早い恐竜です。属名の意味は、"銀のトカゲ"で、アルゼンチンがラテン語で"銀の国"という意味にちなんでいます。 

 ティタノサウルス類として有効で基盤的とされていますが、その正確な位置づけは不明とされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Mannion, P.D. & A. Otero, 2012. 
  4. A reappraisal of the Late Cretaceous Argentinean sauropod dinosaur Argyrosaurus superbus, with a description of a new titanosaur genus. 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology 32 (3): 614-638. DOI:10.1080/02724634.2012.660898
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Drusilasaura deseadensis.jpg

  アルゼンチン南部にある白亜紀前期(Cenomanian-Turonian)の地層(Bajo Barreal Formation)で発見されたティタノサウルス類が記載されています。

  論文は全文が読めますが、スペイン語です。

 

 パタゴニアのティタノサウルス類は珍しくも無いのですが、こちらは、巨大竜脚類のロンコサウルス類(Lognkosauria)ではないかとされています。

 学名は、Drusilasaura deseadensis (デュルシラサウラ・デセアデンシス)と命名されています。

  見つかっているのは、4つの胴椎と、仙椎、尾椎が6つ、左の肩甲骨など。

 

 映像は左の肩甲骨。スケール(30cm)からすると、長さは2.7メートルにも達しますが、スケールが間違っているようです。

 論文中には、143cm とあります。

 

 

 

 

  1. References:
  2. César Navarrete, Gabriel Casal & Rubén Martínez (2011)
  3. Drusilasaura deseadensis gen. et sp. nov., a new titanosaur (Dinosauria-Sauropoda), of the Bajo Barreal Formation, Upper Cretaceous of north of Santa Cruz, Argentina.
  4. Revista Brasileira de Paleontologia 14(1):1-14, Janeiro/Abril 2011  (PDF)
  5. doi:10.4072/rbp.2011.1.01  
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