650 Ischigualasto Formation(Late Triassic: Carnian-Norian)の最新ニュース

 アルゼンチンにあるイスキグアラスト層(Ischigualasto Formation)の話が続きますが、そこから産出する基盤的竜脚形類としては、3種類が知られています。

 Eoraptor lunensis(エオラプトル・ルネンシス)の他、Panphagia protos(パンファギア・プロトス)、Chromogisaurus novasi (クロモギサウルス・ノバシ)です。 

 今回、クロモギサウルスについて詳細に記述し、3種の関係について考察した論文が報告されています。

 なお、クロモギサウルスの記載論文は、新種の竜脚形類(2010年8月)で紹介しています。

 解析結果では、パンファギアが最も基盤的で、エオラプトルとパンパドロメウス(Pampadromaeus)、クロモギサウルスとサツルナリア(Saturnalia)からなるクレードが続くとされています。
 


  1. References:
  2.  
  3. Ricardo N. MartÍnez, Cecilia Apaldetti & Diego Abelin (2013) 
  4. Basal sauropodomorphs from the Ischigualasto Formation. Basal sauropodomorphs and the vertebrate fossil record of the Ischigualasto Formation (Late Triassic: Carnian-Norian) of Argentina. 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology Memoir 12: 51-69 
  6. DOI:10.1080/02724634.2013.819361
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 Panphagia protos(パンファギア・プロトス)といえば、アルゼンチンのイスキグアラスト層(Ischigualasto Formation)で発見された三畳紀後期の基盤的竜脚形類です。

 パンファギア/最も基盤的な竜脚形類(2009年2月)で紹介しています。 

 今回、その脳函について報告されています。亜成体で関節していない標本です。

 より派生した竜脚形類を特徴づけるいくつかの特徴はパンファギアには無く、脳函の点でも、竜脚形類の初期段階にあると考えられています。



  1. References:
  2.  
  3. Ricardo N. Martínez, José A. Haro & Cecilia Apaldetti (2013) 
  4. Braincase of Panphagia protos (Dinosauria, Sauropodomorpha). Basal sauropodomorphs and the vertebrate fossil record of the Ischigualasto Formation (Late Triassic: Carnian-Norian) of Argentina. 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology Memoir 12: 70-82 
  6. DOI:10.1080/02724634.2013.819009
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 昨日のニュースにもでてきましたが、アルゼンチンのイスキグアラストといえば、三畳紀後期の地層が広く露出し、その自然公園群は、2000年に世界遺産に登録されています。

 今回、そのイスキグアラスト層(Ischigualasto Formation)で発見された2種の基盤的恐竜形類が報告されています。 恐竜になる前の外群の仲間ですね。

 ひとつはシレサウルス類の、Ignotosaurus fragilis で、イスキグアラスト動物相からは29番目の脊椎動物とされています。

 
 もうひとつは、まだ名前が付いていない lagerpetidae という仲間です。  

 26の脊椎動物のタクサを示す化石が発見されており、この地層は多様性があったとされています。  

 そして、突然の環境の変化があったというより、徐々に悪化する気候と共に、衰退していったと考えられていま

 

  1. References:
  2.  
  3. Ricardo N. Martínez, Cecilia Apaldetti, Oscar A. Alcober, Carina E. Colombi, Paul C. Sereno, Eliana Fernandez, Paula Santi Malnis, Gustavo A. Correa & Diego Abelin (2013) 
  4. Vertebrate succession in the Ischigualasto Formation. Basal sauropodomorphs and the vertebrate fossil record of the Ischigualasto Formation (Late Triassic: Carnian-Norian) of Argentina. 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology Memoir 12: 10-30 
  6. DOI:10.1080/02724634.2013.818546
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 Eoraptor lunensis(エオラプトル・ルネンシス)といえば、"夜明けの泥棒"という名が示すように、かつては、最古の恐竜(獣脚類)とされていました。

 しかし、エオラプトルは竜脚形類、それとエオドロマエウス(2011年1月)で紹介したように、セレノらは、初めての分岐学的解析で、基盤的竜脚形類と報告しています。

 今回、セレノらは、その骨学に関する論文を報告しています。

 
 アルゼンチン北西部にある三畳紀後期のイスキグアラスト層(Ischigualasto Formation)で発見されたホロタイプと関連標本を解析したもの。  

 たとえば、獣脚類のような鋸歯を持つわけですが、エオラプトルの小歯(鋸歯の一つ)は、典型的な獣脚類の鋸歯に比べて大きく、より垂直に配向しているなどの特徴が示されています。



  1. References:
  2.  
  3. Paul C. Sereno, Ricardo N. Martínez & Oscar A. Alcober (2013) 
  4. Osteology of Eoraptor lunensis (Dinosauria, Sauropodomorpha). Basal sauropodomorphs and the vertebrate fossil record of the Ischigualasto Formation (Late Triassic: Carnian-Norian) of Argentina. 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology Memoir 12: 83-179 
  6. DOI:10.1080/02724634.2013.820113
 
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 アルゼンチンにある三畳紀後期(約2億3000万年前)の地層で発見された新種恐竜についての論文が報告されています。  

 再解析で、今まで獣脚類とされていたエオラプトルは、基盤的な竜脚形類とされています。ただ、初期の恐竜の体骨格に大きな違いはなく、系統が異なっても分岐して1000万年ほどで、類似していたようです。

 シカゴ大や朝日などが伝えています。 


  1. References:
  2.  
  3. A Basal Dinosaur from the Dawn of the Dinosaur Era in Southwestern Pangaea 
  4. Ricardo N. Martinez, Paul C. Sereno et al. 
  5. Science, 331(6014) , p. 206-210, 2011
   

 三畳紀後期のイスチグアラスト層(Ischigualasto Formation)は、放射性同位元素の解析から、その上部の年代は、2億3140万年前?2億2590万年前とされています。  

 頬完全な骨格が発見された新種は、Eodromaeus murphi(エオドロマエウス・マーフィ)で、属名は"夜明けのランナー"の意味です。  
 
 系統的には、基盤的獣脚類とされ、新獣脚類(Neotheropoda)とヘレラサウルス類の姉妹タクソンとされています。  なお、エオラプトル(Eoraptor lunensis)は、鼻の開口部が大きいことや歯の特徴などから、基盤的な竜脚形類に位置づけられています。

 Panphagia protosSaturnalia tupiniquim も含まれる多分岐な位置です。 エオラプトルが、分岐学的系統解析で支持されたのは初めてのようです。
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 アルゼンチンにある三畳紀後期初期(カーニアン)の地層(イスキグアラスト層)で発見された竜脚形類が記載されています。全文が読めます。  

 Panphagia protos (パンファギア・プロトス)と命名され、推定体長は1.3メートルで、二足歩行で復元されています。  系統的には、最も基盤的な竜脚形類に位置づけられています。  

 この地層では、まだ未記載の竜盤類が2種いるそうで、エオラプトルやヘレラサウルスも含め、三畳紀後期が始まる頃には、既に竜盤類は十分に適応放散していたとしています。 




  1. References:
  2.  
  3. A Basal Sauropodomorph (Dinosauria: Saurischia) from the Ischigualasto Formation (Triassic, Carnian) and the Early Evolution of Sauropodomorpha 
  4. Ricardo N. Martinez, Oscar A. Alcober
  5. PLoS ONE 4(2): e4397, 2009
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カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

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