チリの最新ニュース

大型獣脚類だけの連続歩行跡

footprint_20110411.jpg 足跡化石は、当時生息していた恐竜の種類や数を正確に反映しているわけではありません。

 足跡がつきやすいぬかるんだような環境にいた生物の情報を残しているだけで、骨化石に比較して、より部分的です。

 

 今回、ペルーとチリにある白亜紀前期の地層で発見された、ほとんど大型獣脚類だけの連続歩行跡について報告されています。

 当時、獣脚類専用の"けもの道"だったのでしょうか。

 ペルーは、Querulpa Chico 地区 (Hualhuani formation)で、チリは、Chacarilla 地区(Chacarilla formation) です。2つの地域は500km 程、離れた場所です。

 

 同じ方向を向いている連続歩行跡もあり、ある程度群れで暮らしていたのではないかとされています。

 足跡の主として、スピノサウルス類かカルカロドントサウルス類があげられています。全身骨格が見つかっているからでしょう。

 白亜紀最初期には、これらの恐竜がゴンドワナ西端にいたことが示唆されています。

 

  右上図は、下の図に示した連続歩行跡にある足跡のひとつ、左足跡です。スケールは50センチ。

 矢印は、ハラックス(hallux、第1指)で、長く深く後方に長く伸びているのは、中足骨(tarsometatarsal)の跡です。恐竜は普段つま先で歩いているので、このような跡は珍しいですね。

 

 下図は、ペルーのQuerulpa Chico tracksite にある連続歩行跡の一部。全部で9つあります。右上から下に続いている右端の連続歩行のひとつが上の図の足跡です。

   

trackway_20110411.jpg

 

 

References:

  1. Karen Moreno, Silvina De Valais, Nicolás Blanco, Andrew J. Tomlinson, Javier Jacay, and Jorge O. Calvo, 2011
  2. Large theropod dinosaur footprint associations in western Gondwana: Behavioural and palaeogeographic implications
  3. Acta Palaeontologica Polonica in press available online 11 Apr 2011
  4. doi:10.4202/app.2010.0119



 南米のチリで発見された新種の竜脚類化石が記載されています。ntn24news が紹介しています。 

 2000年初頭に、チリ北部にあるアタカマ砂漠(Atacama Desert)のTolar Formation(白亜紀後期、約7000万年前)の地層で、脊椎骨や尾椎、上腕骨などが発見されたもの。

 断片的ながら、チリでは最も完全な恐竜化石のひとつとされ、初めての植物食化石です。この地層からは、更なる発見が期待されています。

 学名は、Atacamatitan chilensis で、属名は"アタカマの巨人"の意味です。種小名にチリの国名があり、初めてチリの国名がつけられた恐竜です。推定体長は8-10メートルです。

 系統的には、テイタノサウルス類(Titanosauridae )とされ、マラウィサウルス(Malawisaurus)より派生的で、サルタサウルス類(Saltasauridae)より原始的な、中間的な位置づけです。

 

 チリの恐竜化石といえば、2003年に、新種のティタノサウルス類とされる"Domeykosaurus chilensis" のニュースがありましたが、記載されていないようです。

 また、アルゼンチン・ネウケン州の反対側にあるチリ南部では卵化石が見つかっている他、ジュラ紀後期の地層から、竜脚類の足跡、Iguanodonichnus frenki が報告されています。

 

 下の地図の中心が、化石が発見された Conchi Viejo Town。細長いチリの北部にあります。

 Google Map に複数の位置がマーキングできると、化石発見地のデータベースができそうですが、今のところその機能はありません。

 Google Earth ではできるようです。で、以下はGoogle Earth で示してみました。表示されない場合は、地形や地図を選択してください。

 

 

  
大きな地図で見る 

 

 

  1. References:

  2. ALEXANDER W.A. KELLNER, DAVID RUBILAR-ROGERS, ALEXANDER VARGAS and MARIO SUÁREZ
  3. A new titanosaur sauropod from the Atacama Desert, Chile
  4. An. Acad. Bras. Ciênc. [online]. 2011, vol.83, n.1, pp.211-219



カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

2012年4月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

アーカイブ


カテゴリ  ▼(広げる)▲(たたむ)