チュニジアの最新ニュース

 アフリカからの鳥盤類の化石記録は、大変珍しく、いくつかの歴史的な地域に限定されています。

 今回、チュニジアにある白亜紀前期(アルビアン)の地層(Ain el Guettar Formation)で発見されたイグアノドンティアの遊離歯化石について報告されています。

 かつては、海岸沿いだった場所とされ、魚類やクロコダイル類の化石とともに、流されてきたスピノサウリダエやレバッキサウリダエの化石が伴って見つかっています。




  1. References:
  2.  
  3. Federico Fanti, Andrea Cau, Lukas Panzarin & Luigi Cantelli (2016) 
  4. Evidence of iguanodontian dinosaurs from the Lower Cretaceous of Tunisia. 
  5. Cretaceous Research 60: 267-274 
  6. doi:10.1016/j.cretres.2015.12.008
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 今日で、今年最後のニュースになります。今年1年、ありがとうございました。皆様、良いお年をお迎えください。なお、新年は、1月5日からの予定です。

 今日のニュースは、腹部に気嚢の証拠:竜脚類初(2013年7月)で紹介したTataouinea hannibalis (タタオウイネア・ハンニバリス)について。堆積環境や複雑な含気化骨格などの新たな情報が報告されています。

 タタオウイネアは、チュニジアにある白亜紀前期の地層( Ain el Guettar Formation)で発見されたレバッキサウリダエです。含気化骨格については、タイプ標本の新たに見つかった化石から、非対称構造など、詳細な特徴が示されています。

 また、層序解析と古地理データから、レバッキサウリダエは、およそ1億63000万年前に南米に起源を有するのではないかとされています。

 南米はジュラ紀末のディプロドシダエの絶滅の影響を受けず、1億3500万年前から1億3000万年前にかけて、レバッキサウリダエがアフリカやヨーロッパへと急速に放散した中心地であったと考えられています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Federico Fanti, Andrea Cau, Luigi Cantelli, Mohsen Hassine & Marco Auditore (2015) 
  4. New Information on Tataouinea hannibalis from the Early Cretaceous of Tunisia and Implications for the Tempo and Mode of Rebbachisaurid Sauropod Evolution. 
  5. PLoS ONE 10(4): e0123475. 
  6. doi:10.1371/journal.pone.0123475
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 やはり、スピノサウルス類は魚食性だったようですね。化石は、河口付近でしか見つからないそうです。
 
 今回、北アフリカの白亜紀中期における獣脚類の多様性について議論した論文が報告されています。

 サハラ砂漠一帯からは、3つの獣脚類のクレードの存在が示され、タクサ別に、明確な棲み分けがあったとされています。

 それは、スピノサウウルス類(Spinosauridae)、アベリサウルス類(Abelisauroidea)、そして、カルカロドントサウルス類(Carcharodontosauridae)です。

 
 南部チュニジアのアプチアン からアルビアンの化石について、詳細な堆積学的を組み合わせてアプローチしたもの。  

 キャリブレーションした層序分布から、それらはタクサ別に、明確な棲み分けがあったとされています。  

 特に、アベリサウルス類とカルカロドントサウルス類は、ティタノサウルス形類やレバッキサウルス類の竜脚類とともに、一般的に内陸部の河川堆積物中に発見され、クロコダイル類とともに見つかるのはまれとされています。  

 逆に、スピノサウルス類の発見は、河口に制限され、大型シーラカンス形類を含む魚類( actinopterygians や sarcopterygians)を伴う、豊富で多様なクロコダイル動物相が多い沿岸堆積物から発見されるとされています。


  1. References:
  2.  
  3. Federico Fanti, Andrea Cau, Agnese Martinelli & Michela Contessi (2014) 
  4. Integrating palaeoecology and morphology in theropod diversity estimation: a case from the Aptian-Albian of Tunisia. 
  5. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology (advance online publication) 
  6. doi: http://dx.doi.org/10.1016/j.palaeo.2014.05.033
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チュニジアから竜脚類化石

 アフリカ大陸にある地中海沿岸の国、チュニジアにある白亜紀前期の地層(Aïn El Guettar Formation)で発見された竜脚類の化石が報告されています。

 形態的な特徴から、少なくとも2つのタクサからなり、ティタノサウルス形類とレッバキサウルス類ではないかとされています。ナショジオ(イタリア語)に、5ページの映像があります。

 なお、チュニジアにある白亜紀後期の地層からは、新種のレッバキサウルス類が報告されています。これは、腹部に気嚢の証拠:竜脚類初(2013年7月)で紹介しています。



  1. References:
  2.  
  3. Federico Fanti, Andrea Cau & Mohsen Hassine (2013) 
  4. Evidence of titanosauriforms and rebbachisaurids (Dinosauria: Sauropoda) from the Early Cretaceous of Tunisia. 
  5. Journal of African Earth Sciences (advance online publication) 
  6. doi: http://dx.doi.org/10.1016/j.jafrearsci.2013.10.010
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 流された可能性のある体化石と違い、足跡化石は、当時そこに存在した確実な証拠です。

 今回、チュニジアで、アフリカでは初めてとなるハドロサウルス類の足跡化石が報告されています。 

 地中海地域でも似たような足跡化石が見つかっていることから、白亜期中期、地中海地域とアフリカ北部の一部が、つながっていたと考えられています。


 チュニジア南部にある白亜期中期の地層で発見された4足歩行の足跡化石で、 Apulosauripus federicianus に類似しているとされています。  

 また、最近、チュニジアにある白亜紀後期早期(セノマニアン)の地層から、獣脚類の足跡化石も見つかっています。     

 A. federicianus の足跡化石は、イタリア南部の上部白亜系炭酸塩台地で発見されており、また、獣脚類の足跡は、周アドリア(peri-Adriatic)炭酸塩台地で見つかっている同時代の足跡と比較されています。  

 これらのことは、白亜期中期に、地中海地域の炭酸塩台地が、アフリカの北部端と陸続きだった仮説を支持するとしています。



  1. References:
  2.  
  3. Michela Contessi (2013) 
  4. A new dinosaur ichnofauna from Tunisia: Implications for the palaeobiogeography of peri-Adriatic carbonate platforms in the mid-Cretaceous. 
  5. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology (advance online publication) 
  6. doi: http://dx.doi.org/10.1016/j.palaeo.2013.09.018
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腹部に気嚢の証拠:竜脚類初

 恐竜の骨は空洞が多く、含気構造だったことはよく知られています。気嚢とあいまって、呼吸システムを効率化していたのです。 

  しかし、竜脚類の場合、腹部にまで含気構造があったとするには、証拠が曖昧とする研究者もいるようです。

 今回、鳥類のように著しく含気化された新種のレバッキサウルス類が報告されています。恐竜では初めてとなる坐骨の含気孔があり、腹部に気嚢があったと考えられています。 

 恐竜が繁栄した本当の理由は、直立歩行といった外観の特徴ではなく、強力で持続性のある心肺機能のおかげだったのかもしれませんね。
  

  アフリカ大陸にある地中海沿岸の国、チュニジアにある白亜紀後期の地層で発見され、同国では初の関節した恐竜骨格とされています。  

 Tataouinea hannibalis (タタオウイネア・ハンニバリス)と命名されています。    

 系統的には、ゴンドワナのレッバキサウルス類よりヨーロッパのニジェールサウルス類に近縁で、レッバキサウルス類がアフリカからヨーロッパに放散したルートを支持されています  

 この標本では、尾仙椎と骨盤に複雑な含気化のパターンがみられ、恐竜では初めての坐骨の含気孔とされています。  このことから、腹部に気嚢があったことが強く支持されるとされています。


  1. References:
  2.  
  3. Federico Fanti, Andrea Cau, Mohsen Hassine & Michela Contessi (2013) 
  4. A new sauropod dinosaur from the Early Cretaceous of Tunisia with extreme avian-like pneumatization. 
  5. Nature Communications 4, Article number: 2080 
  6. doi:10.1038/ncomms3080
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 チュニジア南部 で発見された小さな鳥類の足跡化石について報告されています。 

 白亜紀後期早期(セノマニアン)の地層(Zebbag Formation)からの発見で、白亜紀のアフリカ大陸からの鳥類化石としては最古とされています。

 アジアや北米大陸で発見されている足跡化石種、Koreanaornis とされ、アフリカでは初めての発見であり、この浜鳥(shorebird)は世界中に分布していたようです。

 化石として残されている鳥類の足跡としては最も小さく、当然、そのボディサイズも小型だったようです。 足跡のサイズや形態、環境は、現生のイソシギ(sandpiper)に非常によく似ているとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Michela Contessi and Federico Fanti (2012) First record of bird tracks in the Late Cretaceous (Cenomanian) of Tunisia. 
  4. PALAIOS 27(7): 455-464 
  5. doi: 10.2110/palo.2011.p11-114r
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チュニジアの恐竜化石

 アフリカのチュニジアにある南部にある大陸断層地下水帯水層(Continental Intercalaire)の地層やその年代などについて報告されています。
 
 アフリカでも有数の白亜紀前期の脊椎動物化石産地とされ、海生層と河川層からなり、多様な化石が産出するそうです。

 プレビューで、カルカロドントサウルス類などの歯の化石が紹介されています。
 
 
 

  1. References:
  2.  
  3. Federico Fanti, Michela Contessi & Fulvio Franchi (2012) 
  4. The "Continental Intercalaire" of southern Tunisia: stratigraphy, paleontology, and paleoecology. 
  5. Journal of African Earth Sciences (advance online publication) 
  6. Doi:/10.1016/j.jafrearsci.2012.07.006
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