ニジェールの最新ニュース

 アフリカにある白亜紀後期の地層からは、多様なモササウルス化石が産出します。

 ニジェールにあるマーストリヒチアンの地層(Farin-Doutchi Formation )からは、Pluridens walkeri(プルリデンス・ワルケリ)が記載されています。

 一方、この参照標本が、カンパニアンの地層から発見されていました。

 しかし、この標本は、極端に長くて真っ直ぐなアゴなど、プルリデンス・ワルケリに見られる多くの派生的な特徴がありません。

 このことから、プルリデンス属の新種とされ、P. calabaria と命名されています。

 今回の結果から、プルリデンス属は、ハリサウリナエ(Halisaurinae、ハリサウルス亜科)の中でもかなり多様性のある仲間だったとされています。




  1. References:
  2.  
  3. Nicholas R. Longrich (2016) 
  4. A new species of Pluridens (Mosasauridae: Halisaurinae) from the upper Campanian of Southern Nigeria. 
  5. Cretaceous Research (advance online publication) 
  6. doi:10.1016/j.cretres.2016.03.013
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 魚は箸でも食べられますが、ステーキとなると、ギザギザのナイフが必要ですね。
 
 そういうこともあるのか、円錐形で鋸歯のない歯を持つスピノサウルスは、魚食性と考えられています。

 もっとも、冒頭の話は、煮魚の話で、スピノサウルスの歯が本当に魚食性に最適だったのか、逆に肉食には不向きだったのか、定量的な解析がされているのかは、不明です。

 実際、スピノサウリダエ(Spinosauridae、科)の系統でも、バリオニクスやスコミムスには鋸歯があります。

 今回、スピノサウリダエのステムグループのものとされる、鋸歯がある歯の化石が発見され、報告されています。

 ステムグループとは、その(スピノサウリダエの)祖先にあたるグループで、スピノサウリダエではありません。

 図は、獣脚類の系統関係と、歯の形態(Alejandro Serrano-Martínez et al., 2015)。 中央(HB-87)が、今回見つかった歯のイラストです。

 分岐図ですので、分岐点がクレード名を示し、3がメガロサウロイデア(Megalosauroidea、上科)で、4の位置がスピノサウリダエです。今回の歯の化石は、スピノサウリダエにつながる系統としては、最古の化石となります。




phylogeny of spinosaurids.jpg

 ニジェールにあるジュラ紀中期の地層(Tegama Group)で発見されたもの。  典型的なスピノサウリダエの歯にはみられない、珍しい特徴が組み合わさっているとされています。  

 これは、獣脚類にありがちな、相似形態的なジフォドント(ziphodont、カーブして鋭く鋸歯をもつ状態)な歯から、白亜紀前期にかけてのスピノサウリダエの歯へと形態が変化する途中段階のようです。  

 また、ニジェールで見つかったことから、スピノサウリダエがゴンドワナ起源であることを支持するとされています。 


 基盤的な竜脚類、 Spinophorosaurus nigerensis (スピノフォロサウルス・ニジェレンシス)のホロタイプにともなって発見された、4本の獣脚類の歯の化石のひとつです。  

 なお、スピノフォロサウルスは、基盤的竜脚類の脳函と内耳構造(2012年1月)で紹介していますが、尾の先にトゲがあるのが特徴です。  

 歯は、2つのタクサに分けられ、そのうち3本の歯は、 メガロサウリダエ(Megalosauridae、科)の、たぶん、アフロヴェナトールの歯とされ、4つめの歯が、スピノサウリダエのステムグループの歯ではないかとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Alejandro Serrano-Martínez, Daniel Vidal, Lara Scisio, Francisco Ortega, and Fabien Knoll (2015) 
  4. Isolated theropod teeth from the Middle Jurassic of Niger and the early dental evolution of Spinosauridae. 
  5. Acta Palaeontologica Polonica (in press) 
  6. doi:http://dx.doi.org/10.4202/app.00101.2014
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 ニジェールにあるジュラ紀中期とされる地層( Tiourarén Formation)から、上顎と遊離した脱落歯が見つかり報告されています。

 文献での形態的な比較から、科レベルの識別で、それぞれ、ケラトサウリダエ(Ceratosauridae)、メガロサウリダエ(Megalosauridae)、そして最古のスピノサウリダエ(Spinosauridae)とされています。

 一方、メガロサウリダエのものとされる歯には、スピノサウリダエのような装飾も見られるなど、珍しい特徴も見られています。

 これらは、基盤的テタヌラエと初期のスピノサウリダエの歯の形態と進化に、新たな知見を与えるものと考えられています。



  1. References:
  2.  
  3. Alejandro Serrano-Martínez, Francisco Ortega, Lara Sciscio, José Enrique Tent-Manclús, Ignacio Fierro Bandera & Fabien Knoll (2014) 
  4. New theropod remains from the Tiourarén Formation (?Middle Jurassic, Niger) and their bearing on the dental evolution in basal tetanurans. 
  5. Proceedings of the Geologists' Association (advance online publication) 
  6. doi:10.1016/j.pgeola.2014.10.005
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