Tendaguru Beds(Late Jurassic)の最新ニュース

 アフリカからの翼竜化石は非常に稀だそうです。

 今回、タンザニアにあるジュラ紀後期のテンダグル層(Tendaguru Formation)で発見された翼竜化石が報告されています。

 アズダルキダエ(Azhdarchidae、アズダルコ科)の新種で、基盤的なプテロダクティロイド( Pterodactyloidea、プテロデクティティルス上科)の、おそらくタペジャロイデア(Tapejaroidea、タペジャラ上科) ではないかと考えられています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Fabiana Rodrigues Costa, Juliana Manso Sayão & Alexander Wilhelm Armin Kellner (2014) 
  4. New pterosaur material from the Upper Jurassic of Tendaguru (Tanzania), Africa. 
  5. Historical Biology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/08912963.2014.901314
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 一般的に、恐竜の成長速度は速かったと思われていますが、装盾類のステゴサウルスなどでは、比較的遅いとされています。

 この遅い成長速度が装盾類で共通だったのか、より基盤的なケントロサウルスを調べた結果が報告されています。

 その結果、ケントロサウルスの成長速度は速いことがわかり、ステゴサウルスなどの遅い速度は、二次的に獲得された特徴ではないかとされています。


 かなり派生的なステゴサウルス類のステゴサウルスや、基盤的装盾類(thyreophora)のスクテロサウルス(Scutellosaurus)では、骨組織学的な研究から、たいていの恐竜とは異なり、遅い成長速度と考えられています。  

 今回の論文では、より基盤的なケントロサウルスでも成長速度が遅いのか、タンザニアにあるテンダグル単層で発見されたケントロサウルス(Kentrosaurus aethiopicus)の大腿骨化石を、骨組織学的に調べています。  

 その結果、ケントロサウルス類では、速い骨の沈着が観察されたとしています。  

 よって、ステゴサウルスなどの遅い成長速度は、装盾類の系統的な特徴ではなくて、また、装盾類の相似形態でもないとされています。  
 かなり派生的なステゴサウルスで成長が遅いのは、二次的に派生したものか、代替的なものではないかとしています。



  1. References:
  2.  
  3. Ragna Redelstorff, Tom R. Hübner, Anusuya Chinsamy & P. Martin Sander (2013) 
  4. Bone Histology of the Stegosaur Kentrosaurus aethiopicus (Ornithischia: Thyreophora) from the Upper Jurassic of Tanzania. 
  5. The Anatomical Record (advance online publication) 
  6. DOI: 10.1002/ar.22701
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 タンザニアにあるジュラ紀後期のテンダグル層で発見された竜脚類、ディクラエオサウルス類の2つの種を識別する論文が報告されています。 原稿ですが、全文が読めます。

 今までに、Dicraeosaurus hansemanni D. sattleri の2種が報告され、それらを、上腕骨と大たい骨の形態から識別するというもの。
 
 両者のサイズと形状には大きな違いがあり、一般的に、D. hansemanni の上腕骨と大たい骨は、 D. sattleri より少し長く、よりがっしりしているそうでです。  

 また、その形態の違いから、Amargasaurus cazaui (アマルガサウルス)とは明らかに異なる属としています。

 

  1. References:
  2.  
  3. Daniela Schwarz-Wings and Nico Böhm (2012) 
  4. A morphometric approach to the specific separation of the humeri and femora of Dicraeosaurus from the Late Jurassic of Tendaguru/Tanzania. 
  5. Acta Palaeontologica Polonica (in press) 
  6. doi: 10.4202/app.2011.0095
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 タンザニアにあるジュラ紀後期のテンダグル層で発見された初期のスピのサウルス類(spinosauride)が報告されています。 Wikipediaが紹介していますが、オランダ語です。 

 歯1本だけが見つかっており、最初は、Labrosaurus (?) stechowi とされていました。歯の特徴から、 新たな名前は、Ostafrikasaurus crassiserratus とされています。

 属名は、ドイツ語のOstafrika(東アフリカ)に由来し、種小名は、ラテン語で、"分厚いセレーション"です。 その名の通り、歯には鋸歯があり、最も初期のスピのサウルス類とされています。
 


  1. References:
  2.  
  3. Buffetaut (2012) 
  4. An early spinosaurid dinosaur from the Late Jurassic of Tendaguru(Tanzania) and the evolution of the spinosaurid dentition. Oryctos 10: 1-8
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Dysalotosaurus の骨学

 基盤的イグアノドンティア、Dysalotosaurus lettowvorbecki の骨組織研究について報告されています。

 テンダグルで発見された成長段階の異なる70個体からの標本を調べたもの。大たい骨などの断面に見られるannuli/LAGs(成長停止線)数という指標が使われています。

 小型の鳥脚類は、食物の必要性や季節によって移動する必要がないなどの理由で、その指数の変化は小さく、一方、大型種では季節的影響を受けやすいとされています。

 Dysalotosaurusについては、恐竜の骨疾患と最古のウイルス記録で紹介しています。今回と同じく、テンダグルで発見された化石から、骨パジェット病(Bone Paget disease)に似た痕跡が見つかったという報告です。


  1. References:
  2.  
  3. Hübner TR (2012) 
  4. Bone Histology in Dysalotosaurus lettowvorbecki (Ornithischia: Iguanodontia) - Variation, Growth, and Implications. 
  5. PLoS ONE 7(1): e29958
  6. doi:10.1371/journal.pone.0029958
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テンダグルから新種獣脚類

1444361899.jpgのサムネール画像
 3月に発行される雑誌で、タンザニアにあるジュラ紀後期のテンダグル層で発見された新種の獣脚類が報告されるようです。

 詳細は不明ですが、Wikipedia によると、見つかっているのは尾椎骨と尾椎で、年代は、1億5400万年-1億5000万年前とあります。
 
 Dinoastur (ポルトガル語)に、化石の映像があります。

 カルカロドントサウルス類とされ、学名は、Veterupristisaurus milneri とされています。 

 先に、Facebook で紹介しています。ここはアドレスを入れるだけで、画像と説明が入るので便利ですね。


 



  1. References:
  2.  
  3. Rauhut, Oliver (2011 [2012]) 
  4. Theropod dinosaurs from the Late Jurassic of Tendaguru (Tanzania). 
  5. Special Papers in Palaeontology: Studies on Fossil Tetrapods 86: 195-239
  6. doi:10.1111/j.1475-4983.2011. 01084.x.

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 ジュラ紀の恐竜化石から、骨パジェット病(Bone Paget disease)に似た痕跡が見つかったとする論文が報告されています。

 基盤的イグアノドン類、 Dysalotosaurus lettowvorbecki の脊椎骨の内部構造を、X線CTスキャンなどで調べています。

 1910-1912年にかけて、タンザニアにあるジュラ紀後期のテンダグル層で発見され、ベルリン自然史博物館に保管されていた化石です。

 骨パジェット病は、骨の代謝に異常が生じ、骨の肥厚や変形を起こす慢性疾患です。ウイルス感染の関与が考えられていることから、間接的ですが、最古のウイルスの化石記録とされています。

 

 Dysalotosaurus lettowvorbecki は、体長2-4メートルとテンダグルで見つかる恐竜としては最小で、後ろ足の長さや形状から、二足で速く走れたとされています。

 多数の化石が見つかっていることから、おそらく群れで暮らしていたとされています。 

 

  1. References:
  2.  
  3. Florian Witzmann et al., 2011
  4. Paget disease of bone in a Jurassic dinosaur
  5. Current Biology, 21(17), R647-R648, 13 September 2011
  6. doi:10.1016/j.cub.2011.08.006
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 ステゴサウルス類は、スパイクのついた尾を振り回して敵から身を守ったとされていますが、その能力を計算した論文が報告されています。全文が読めます。

 タンザニア産のケントロサウルス(Kentrosaurus aethiopicus )をモデルに、コンピュータ解析で尾の関節にかかる力やその振り回すスピードなどを計算したもの。

 その結果、その振り回す範囲、力やスピードから、尾の武器としての能力は大型獣脚類にもダメージを与えるに十分とされています。

 しとめるには2頭以上で襲う必要があったとしています。逆に言えば、襲う方は、群れである必要があるわけですね。  

 

 下図は、今回の論文で示されたケントロサウルス(Kentrosaurus aethiopicus )の尾のスパイクの配列と向き。白いスパイクは欠損部の対称復元です。

 ネットには上向きのスパイクが多いのですが、水平よりやや上向きです。この向きだと、敵へのダメージは大きいことでしょう。

 

Tail_of_Kentrosaurus_aethiopicus.jpg 

  1. References:
  2.  
  3. Heinrich Mallison, 2011
  4. Defense capabilities of Kentrosaurus aethiopicus Hennig, 1915
  5. Palaeontologia Electronica 14(2)
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トルニエリア再記載

 "アフリカのバロサウルス"と考えられていた大型竜脚類、Tornieria africana (トルニエリア・アフリカーナ)について再記載されています。

 タンザニアにあるジュラ紀の地層で発見され、1905年に記載されてました。不完全な化石で、北アメリカ産のバロサウルス属のゴンドワナ種と考えられていました。

 となると、トルニエリア属は無効となるわけです。しかし、この考えは最近、疑問視されていたそうです。

 

  1. REVISION OF THE TENDAGURU SAUROPOD DINOSAUR TORNIERIA AFRICANA (FRAAS) AND ITS RELEVANCE FOR SAUROPOD PALEOBIOGEOGRAPHY
    Kristian Remes
  2. Journal of Vertebrate Paleontology, 2006, 26(3):651-669

 今回、ホロタイプを再検討しています。共有派生形質はディプロドクス類(Diplodocinae、亜科)を示し、バロサウルスとディプロドクスに近縁としています。

 いずれもジュラ紀後期に北米に生息していた大型竜脚類です。 トルニエリアは、これらのグループ(Barosaurus+Diplodocus)の姉妹群としています。学名も有効となるわけです。

  ゴンドワナ大陸にトルニエリアがいたことは、デイプロドクス類がローレンシア(北米)の固有種ではなかったようです。

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カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

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