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アンゴラのプレシオサウルス

 アフリカ南西部、アンゴラにある白亜紀後期(マーストリヒチアン)の地層で発見されたプレシオサウルス化石が報告されています。

 系統的には、 エラスモサウリダエ(科)のアリストネクチネ(aristonectine、亜科)とされています。

 ニュージランドやパタゴニアで見つかっている、まだ命名されていない種に近縁とされ、この系統が広く分布していたとされています。




  1. References:
  2.  
  3. R. Araújo, M.J. Polcyn, J. Lindgren, L.L. Jacobs, A.S. Schulp, O. Mateus, A. Olímpio Gonçalves and M.-L. Morais (2015) 
  4. New aristonectine elasmosaurid plesiosaur specimens from the Early Maastrichtian of Angola and comments on paedomorphism in plesiosaurs. 
  5. Netherlands Journal of Geosciences (advance online publication) 
  6. DOI: http://dx.doi.org/10.1017/njg.2014.43
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 クビナガリュウ(プレシオサウリア)の中でも、エラスモサウリダエ(Elasmosauridae、エラスモサウルス科)は、特に首の長い系統です。2組あるヒレを、8の字を描くように動かして泳ぐことができたと考えられています。

 今回、アフリカ南西部、アンゴラにある白亜紀後期(マーストリヒチアン後期)の地層で発見されたエラスモサウルリダエが報告され、ヒレの動かし方について考察されています。

 エラスモサウリダエの中では肩甲骨は小さめですが、他のエラスモサウリダエと同様、ヒレを巧みに動かして泳ぐことはできたようです。


 モササウルスを食べたモササウルス(2013年11月)で紹介していますが、当時は、アフリカ大陸の沖合だった場所です。  

 系統的には、Styxosaurus snowii(スティクソサウルス・スノーイ)の姉妹群とされています。  

 肩甲骨の背中側ブレードが小さく、これは、エラスモサウリダエの中ではユニークな特徴ですが、収れん進化で、クリプクリディダエ(Cryptoclididae、クリプトクリドゥス科)のプレシオサウルスとは共有しているとされています。あまり泳ぐのが特異ではなかった仲間です。  

 肩甲上腕関節から、四肢のヒレは、シンプルな上下の回転と、長軸方向に内転-外転(protraction-retraction)させたとされています。  

 また、40のエオサウロプテリギア(eosauropterygia)の烏口骨の形態解析からは、この仲間では、泳ぎ方にけっこう幅があったとされています。

 


  1. References:
  2.  
  3. R. Araújo, M.J. Polcyn, A.S. Schulp, O. Mateus, L.L. Jacobs, A. Olímpio Gonçalves and M.-L. Morais (2015) 
  4. A new elasmosaurid from the early Maastrichtian of Angola and the implications of girdle morphology on swimming style in plesiosaurs. 
  5. Netherlands Journal of Geosciences (advance online publication) 
  6. DOI: http://dx.doi.org/10.1017/njg.2014.44
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 モササウルス化石の腹部あたりから、別の3種のモササウルス化石が発見されたと、Livescience が紹介しています。

 10月の米国地質学会年会で報告された内容で、スカベンジしていたようです。

 モササウルスを食べたモササウルスとしては、初めての証拠ではないのですが、他にも多くの化石が見つかっており、当時の豊かな生態系を物語る証拠とされています。

 アフリカ南西部、アンゴラの南部で発見された化石で、白亜期の当時は、アフリカ大陸の沖合に位置していたとされています。
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 アフリカ南西部のアンゴラで初めてとなる恐竜化石が記載されています。

 しかし、人間が決めた国境や行政区分で初めてであっても、あまり意味はありません。アンゴラも1975年に独立した新しい国。大事なのは、当時どんな位置にあって、どんな環境だったかということでしょう。

 著者のOctávio Mateusの写真ギャラリーに、2005年の発見時や発掘の様子、復元イラストなどがあります。海成層で発見されたからでしょうか、流された体がモササウルスに食べられています。

 

"アンゴラの巨人"は、残存種 

 化石は、内戦が続いた後の2005年に始まったPaleoAngola project の最初の年に発見されました。

 海岸にある白亜紀後期(Late Turonian、約9000万年前 )のItombe 層から、右脚の部分の、肩甲骨や上腕骨、尺骨、橈骨、中手骨の化石が見つかっています。

 属名が"アンゴラの巨人"を意味する Angolatitan adamastor と命名されています。種小名は、ポルトガルの神話の海の巨人に由来しています。

 ティタノサウルス形類の、基盤的ソムフォスポンディリ(Somphospondyli )に位置づけられています。ソムフォスポンディリは、ティタノサウルス形類からティタノサウルス類までのグループです。

  白亜紀後期になると、他の大陸と同じように、サハラ砂漠以南(sub-Saharan African)でも、ティタノサウルス類が優勢になります。

 アンゴラティタンは、白亜紀後期としては初めてのソムフォスポンディリとされ、ティタノサウルス形類のアフリカ大陸での残存種(relict)ではないかとされています。

 

乾燥地帯だった

 現在、南緯8度にある化石発見地の海岸は、およそ9000万万年前は、もっと南の南緯24度付近にあったそうです。およそ1億年前まで続いたアフリカ大陸の移動によるものです。

 当時、その緯度あたりは、乾燥地帯(Arid zone)であったとされ、アンゴラティタンは、砂漠のような乾燥環境に適応していたとされています。

 

竜脚類の系統関係

 下は、分岐図(クラドグラム)に時間の要素を付け加えたもの。白亜紀、しかも後期になると、ティタノサウルス類が優勢になっていったことがわかります。

 アンゴラティタンは、ジュラ紀後期早期に分岐し、白亜紀後期まで生き延びた残存種という図になっています。

 

Angolatitan.jpg

 

 

 

  1. References:

  2. O. Mateus, L.L. Jacobs, A.S. Schulp, M.J. Polcyn, T.S. Tavares, A.B. Neto, M.L. Morais and M.T. Antunes. 2011.
  3. Angolatitan adamastor, a new sauropod dinosaur and the first record from Angola.
  4. Anais da Academia Brasileira de Ciências, 83(1): 1-13. 2011 (pdf)

 

 

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カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

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