マダガスカルにある白亜紀後期の地層で発見された最大のオステオダーム(osteoderms、皮骨板)と、その機能について報告されています。
ティタノサウルス類、Rapetosaurus krausei(ラペトサウルス)のオステオダームです。Macalester College が紹介しています。
背中を保護したというより、ミネラルの貯蔵として機能し、劣悪な環境からのサバイバルに役立てたのではないかと考えられています。
オステオダームは皮膚内にある骨のことです。現生動物では、クロコダイルやアルマジロなどの背中に見られます。
恐竜ではヨロイ竜やステゴサウルス類などにみられ、竜脚類ではまれで、見つかっているのはティタノサウルス類のみだそうです。
竜脚類では、背中を保護したように思われますが、その機能は謎でした。今回の論文では、ミネラルを蓄えていたのではないかとされています。
Rapetosaurus krausei の成体と幼体から発見されたオステオダームを、CTスキャンなどで解析したもの。
成体のものと思われる推定容積が9.3リットルもある最大のオステオダームも発見されています。
これは半分ほどが空洞で、骨改造(bone remodelling)で形成され、カルシウムやリン等のミネラルを蓄えていたのではないかとされています。
一方、幼体の内部は緻密で、骨改造の跡もほとんどなく、このことから、ミネラルの貯蔵は成体ほど重要とされています。
つまり、成長のためというより、成体になってからの干ばつという厳しい古環境や出産に備えたものではないかと考えられています。
- References:
- Kristina Curry Rogers et al., 2011
- Sauropod dinosaur osteoderms from the Late Cretaceous of Madagascar
- Nature Communications, 2(564), Published 29 November 2011
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- doi:10.1038/ncomms1578