スピノサウルスは、細長い吻部を持つことから、魚食性だったのではないかと考えられています。 しかし、暴れまわる大きな魚を保持できるほど、その吻部の構造は、しっかりしていたのでしょうか。
そのあたり、現生のクロコダイル類と比較して、生体力学的に考察した論文が報告されています。 全文がフリーです。
結果として、ねじれに対する抵抗性は比較的低く、スピノサウルスが魚を採ることができたのは、細長い吻部のおかげというより、単にサイズが大きかっただけではないかとされています。
コンピュータ断層撮影(CT)データに基づいて吻部を復元し、比較したもの。
その結果、サイズを考慮した場合、アフリカ産の吻部の細いクロコダイルやアリゲーターに比べて、特に、ねじれに対する抵抗性が低い結果とされています。
このことから、スピノサウルスが、魚のように大きくて動き回るエサを採ることができたのは、その細長い吻部構造のおかげというより、単にそのサイズが大きかっただけではないかと考察されています。
- References:
- Andrew R. Cuff and Emily J. Rayfield (2013)
- Feeding Mechanics in Spinosaurid Theropods and Extant Crocodilians.
- PLoS ONE 8(5): e65295.
- doi:10.1371/journal.pone.0065295