足跡・生痕化石の最新ニュース

 韓国にある白亜紀の地層(Haman Formation)で発見された小型獣脚類のディスプレイ痕について報告されています。

 Minisauripus のものとされ、地面に残されたほぼ平行な擦り痕で、約25セット残されているそうです。

 このような擦り傷は、ディスプレイの証拠として解釈されており、痕をつけたのは、鳥類のような求愛行動を示す成体とされています。

 大型種の例は北米で見つかっていますが、アジアでは初めてで、また、小型種では初めてとされています。




  1. References:
  2.  
  3. Kyung Soo Kim, Martin G. Lockley, Jong Deock Lim, Lisa Buckley & Lida Xing (2016) 
  4. Small scale scrapes suggest avian display behavior by diminutive Cretaceous theropods. 
  5. Cretaceous Research (advance online publication) 
  6. doi:10.1016/j.cretres.2016.04.019
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 四川省にある白亜紀前期の地層(Feitianshan Formatio)で発見された獣脚類の足跡化石について報告されています。

 長さが2.5-2.6cmの小さな足跡化石は、韓国でも見つかっているMinisauripus (ミニサウリプス)とされ、長さが9.9-19.6cmの足跡化石は、Jialingpus (ジアリンプス)類似種とされています。

 ミニサウリプスの足跡の主は、小型の獣脚類で、おそらく走行性のコンプソグナシダエ(コンプソグナトゥス科)ではないかとされています。

 ただし、より大型種の幼体の足跡化石である可能性も残されているようです。

 



  1. References:
  2.  
  3. Lida Xing, Martin G. Lockley, Geng Yang, Jun Cao, Michael Benton, Xing Xu, Jianping Zhang, Hendrik Klein, W. Scott Persons IV, Jeong Yul Kim, Guangzhao Peng, Yong Ye & Hao Ran (2016) 
  4. A new Minisauripus site from the Lower Cretaceous of China: Tracks of small adults or juveniles? 
  5. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology (advance online publication) 
  6. doi:10.1016/j.palaeo.2016.04.006
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コプロライトからわかること

 スペイン、テルエルにある白亜紀前期の地層で発見されたコプロライト(糞石)を解析した論文が報告されています。

 その形態や、骨の断片やリン酸カルシウム(ヒドロキシアパタイト)の含有量が高いことから、獣脚類のコプロライトとされ、保存状態の良い花粉分析からは、当時は、スギなどの裸子植物が支配していた植物相だったとされています。

 そして、シダの胞子やまれにある被子植物の花粉から、年代はアルビアンです。

 糞石には炭の粒子が多く含まれているのですが、それは、野火が多かった古環境で植物を食べていた小さな脊椎動物に由来し、コプロライトは、それをエサとしていた地上をはうような種のものだったと考えられています。



  1. References:
  2.  
  3. Vivi Vajda, M. Dolores Pesquero Fernandez, Uxue Villanueva-Amadoz, Veiko Lehsten & Luis Alcalá (2016) 
  4. Dietary and environmental implications of Early Cretaceous predatory dinosaur coprolites from Teruel, Spain 
  5. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology (advance online publication) 
  6. doi:10.1016/j.palaeo.2016.02.036
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河南省初のアノモエプス

 Anomoepus(アノモエプス)は、北米大陸にあるジュラ紀前期の地層から見つかっている鳥脚類の足跡化石です。

 1848年、ヒッチコックが、コネチカットで、北米で初めて行った恐竜足跡化石調査報告で命名した名前ですが、当時は鳥類の足跡と考えられていました。

 今回、河南省にあるジュラ紀中期の地層から、初めてのアノモエプスの化石が報告されています。

 この足跡も、最初は鳥類の足跡と思われていたのですが、中生代の鳥類よりは大きくて、がっしりした足跡です。



  1. References:
  2.  
  3. Lida Xing, Nasrollah Abbassi, Martin G. Lockley, Hendrik Klein, Songhai Jia, Richard T. McCrea & W. Scott Persons IV (2016) 
  4. The first record of Anomoepus tracks from the Middle Jurassic of Henan Province, Central China. 
  5. Historical Biology (advance online publication)
  6. DOI:10.1080/08912963.2016.1149480
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 小型獣脚類が泳いだ跡/雲南省(2015年9月)などで紹介しているように、恐竜の泳いだ跡とされる報告はいくつかあります。

 前足だけの、指の先で水底を引っ掻いた痕だけが残された足跡です。

 しかし、それらは、アンダートラックであったり、深く沈んだ前足だけが残されだけと、足跡がつけられた時の条件にもよります。

 今回、竜脚類の後ろ足の爪痕だけが残された足跡化石が報告されています。しかし、それらは歩行跡で、泳いだ時につけられた引っ掻いた跡ではないとされています。

 今回の足跡からは、竜脚類が泳いだとする証拠は得られていないのですが、これは、竜脚類が泳がなかったというわけではないとされています。

 
 中国北部・甘粛省にある白亜紀後期の地層(Hekou Group )で発見されたもの。  

 柔らかい地面を歩いた時の足跡で、水中を浮遊した時や泳いだ時につけられた足跡ではないとされています。  軟らかい泥シルトの上を歩いたため、その爪の先が深く入り、跡として残されたとしています。  

 別の竜脚類の足跡も残されているのですが、それらは前後の足跡が残されており、より前の地面が硬かった時に残されたものとされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Lida Xing, Daqing Li, Peter L. Falkingham, Martin G. Lockley, Michael J. Benton, Hendrik Klein, Jianping Zhang, Hao Ran, W. Scott Persons IV & Hui Dai (2016) 
  4. Digit-only sauropod pes trackways from China - evidence of swimming or a preservational phenomenon? 
  5. Scientific Reports 6, Article number: 21138 (2016) 
  6. doi:10.1038/srep21138
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 ヨーロッパで、白亜紀後期のマーストリヒチアンの大型鳥脚類の足跡化石は、スペイン、ポーランド、ルーマニアから報告されています。

 今回、スペインで発見された白亜紀末(マーストリヒチアン)の足跡化石が報告されています。主な足跡化石は、竜脚類と大型鳥脚類とされています。

 白亜紀-暁新世(K / PG)境界のわずか数メートル下の地層からも見つかっており、この足跡は、三本指で、獣脚類と、鳥脚類(HadrosauropodusAmblydactylus)と考えられています。




  1. References:
  2.  
  3. Cayetano Herrero, Emilio Herrero, Javier Martín-Chivelet, Félix Pérez-Lorente, (2016) [2015]
  4. Contribution to knowledge of the last dinosaur footprints in Europe. Persistence of ornithopods in the upper Maastrichtian of SE Spain 
  5.   Cretaceous Research, 57, p. 490-507
  6. doi:10.1016/j.cretres.2015.05.011
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 新種のデイノニコサウリアの足跡化石/甘粛省などで紹介しているように、ラプトルなどは、第2指にあるカギヅメを持ち上げて歩いたため、その足跡化石は、2本指として残されます。

 今回、コロラドでは初めてで、北米でも3例目の2本指の足跡化石が報告されています。

 9Newsに写真があり、世界的には16例ほどが報告され、そのうち12例が中国や韓国とされています。しかし、北米大陸ではまれです。 

 コロラドにある白亜紀前期(アルビアン)の地層(South Platte Formation)で発見された足跡化石で、デイノニコサウリアの足跡化石である Dromaeosauripus とされています。



  1. References:
  2.  
  3. Martin G. Lockley, Lida Xing, Neffra A. Matthews & Brent H. Breithaupt (2016) 
  4. Didactyl raptor tracks from the Cretaceous, Plainview Sandstone at Dinosaur Ridge. 
  5. Cretaceous Research 61: 161-168 
  6. doi:10.1016/j.cretres.2016.01.007
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 マサチューセッツで見つかる獣脚類の足跡化石タクソン、Eubrontes(ユーブロンテス)は、並んだ連続歩行から、足跡の主は群れていたと考えられてきました。

 しかし、他のサイトの連続歩行は並んでいないことから、今回、このあたりを調べた論文が報告されています。

 マサチューセッツの南、コネチカットの Powder Hill Dinosaur Parkにある、一時的に湖だった環境に付けられた連続歩行には、優先的な向きは無く、こちらは群れで歩いた証拠は無いとしています。

 並んでいるのは、群れだったからではなく、環境の影響とされています。岸辺にそって平行に歩いたため、連続歩行は、大きくて永続的な湖の隣に並んでいると考えられています。

 恐竜の群れ行動を推測するときには、異なった古環境のトラックサイトを調べることの重要性を指摘しています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Patrick R. Getty, Laurel Hardy and Andrew M. Bush (2015) 
  4. Was the Eubrontes Track Maker Gregarious? Testing the Herding Hypothesis at Powder Hill Dinosaur Park, Middlefield, Connecticut. 
  5. Bulletin of the Peabody Museum of Natural History 56 (1): 95-106
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 ワイドゲーシ(広軌)にナローゲージ(狭軌)、竜脚類の連続歩行は、そのゲージ(左右の足跡の間隔)で区別されています。

 そして、白亜紀には、ヘテロポディ(heteropody)が小さく、幅の広いワイドゲージのブロントポドス(Brontopodus)の竜脚類の連続歩行が、大半を占めていたという仮説があるそうです。
 
 ヘテロポディとは、前脚が後脚より小さい状態のことです。

 しかし、特に中国における竜脚類の足跡化石のデータベースから、疑問の声が上がっています。また、ゲージ幅の定義や足跡化石の保存状態の質について疑問の声があります。

 今回、このあたりを考察した論文が報告されています。 

 中国では、白亜紀前期、多くの竜脚類の連続歩行が、パラブロントポドス(Parabrontopodus )という顕著なヘテロボディの小型の竜脚類のものとされています。

 これらのサイトでは、中型と、大型のブロントポドスの連続歩行が共存しています。このことから、足跡の主について、2つの可能性が示唆されています。

  1.  
  2. 1)連続歩行には、より小型で幅の狭いゲージと、より大型で幅の広いゲージという、タクソン的に二つの異なるグループがある。 

  3. 2)一方、足跡の主は同じタクソングループに属し、小型の時は狭いゲージで、大型になれば広いゲージとなる。つまり、成長にともなって変化し、一定のゲージを維持していない。
 

 異なるタクソングループが存在するとすれば、以前はジュラ紀に典型的とされていた狭いゲージの足跡の主が、白亜紀前期まで持続したことの、さらなる証拠とされています。  

 これは、東アジアやイベリア半島のような、地域的な傾向の一例とされています。


  1. References:
  2.  
  3. Lida Xing, Martin G. Lockley, Matthew F. Bonnan, Daniel Marty, Hendrik Klein, Yongqing Liu, Jianping Zhang, Hongwei Kuang, Michael E. Burns & Nan Li (2015) 
  4. Late Jurassic-Early Cretaceous trackways of small-sized sauropods from China: New discoveries, ichnotaxonomy and sauropod manus morphology. 
  5. Cretaceous Research 56: 470-481 
  6. doi:10.1016/j.cretres.2015.06.014
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 白亜紀後期(カンパニアン-マーストリヒチアン)、北半球の大型獣脚類といえば、ティラノサウリダエ(科)でした。

 その骨格化石は豊富に見つかっていますが、足跡が残されるような環境を好まなかったのか、足跡化石は限定的です。

 群れて歩いた/初めてのティラノサウリダエの連続歩行跡(2014年7月)では、カナダにある白亜紀後期の地層で発見されたティラノサウリダエ(科)としては初めての連続歩行跡を紹介しました。

 ここで推定される歩行速度は、時速、6.40 km から8.50 km とされていました。

 今回、ワイオミングにある白亜紀後期(マーストリヒチアン)の地層(Lance Formation)で発見されたティラノサウリダエの連続歩行跡について報告され、その歩行速度は、時速4.5-8kmとされています。 phys.orgが紹介しています。

 以前は、ティラノサウリダエの歩行速度は、他の大型獣脚類よりかなり遅かったと推測されていたそうですが、今回の結果から、歩くのが遅いわけではないとされています。

 砂岩の表面に連続した3つの足跡が残されており、サイズなどから、足跡の主は、T.rex の亜成体かナノティラヌスとされています。    


 


  1. References:
  2.  
  3. Sean D. Smith, W. Scott Persons IV & Lida Xing (2016) 
  4. A tyrannosaur trackway at Glenrock, Lance Formation (Maastrichtian), Wyoming. 
  5. Cretaceous Research 61: 1-4 
  6. doi:10.1016/j.cretres.2015.12.020
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大型獣脚類が求愛した痕

 獣脚類と鳥類とは類似しているとされていますが、骨格はともかく、その行動については、不確かな部分があります。

 今回、ロックレイらが、大型獣脚類による地面を引っ掻いた痕について報告しています。

 広い範囲に広がっており、地上に巣を作る現生鳥類にみられる巣引っ掻きディスプレイ(nest scrape display)と一致するとされています。

 このことから、大型恐竜が繁殖期に求愛行動のディスプレイとして引っ掻いた、ディスプレイ場所(display arenas)又は集団求愛場(leks)の証拠とされています。

 これらの痕は、大型恐竜の生痕化石としては、未知のカテゴリーとされていますが、直径2メートルにも及ぶ大きな擦り痕は、コロラド州にある白亜紀のサイトで豊富に見つかるそうです。

 一部の痕は、Ostendichnus bilobatusとして、命名されています。属名の"Ostend "は、ラテン語のディスプレイの意味。

 なお、単なる穴掘り、テリトリー争いや水やエサを求めて引っ掻いたりする場合などが考えられますが、サイズや深さ、分布から、それらとは異なると考察されています。




  1. References:
  2.  
  3. Martin G. Lockley, Richard T. McCrea, Lisa G. Buckley, Jong Deock Lim, Neffra A. Matthews, Brent H. Breithaupt, Karen J. Houck, Gerard D. Gierliński, Dawid Surmik, Kyung Soo Kim, Lida Xing, Dal Yong Kong, Ken Cart, Jason Martin & Glade Hadden (2016) 
  4. Theropod courtship: large scale physical evidence of display arenas and avian-like scrape ceremony behaviour by Cretaceous dinosaurs. 
  5. Sci. Rep. 6, 18952 
  6. doi: 10.1038/srep18952 (2016).
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 アジアとアフリカ大陸から、無脊椎動物による食骨(osteophagia)としては最古の化石証拠が報告されています。

 雲南省にあるジュラ紀中期の地層(Chuanjie Formation)から、死後、虫に食われた穴の痕が残された竜脚類、チュアンジエサウルス (Chuanjiesaurus)の化石が見つかったもの。

 この生痕化石は、Cubiculum 属の新種とされ、C. inornatus と命名されています。穴を開けた虫のタクソンは不明です。

 加えて、アフリカにあるジュラ紀初期のエリオット層で発見された虫喰い痕も報告されています。

 これらの発見から、動物の骨の中で昆虫がサナギになる蛹化は、ジュラ紀中期からと、従来より、1億年以上古い記録とと考えられています。

 そして、その起源は中生代早期と考えられ、おおまかにいって、木材での昆虫蛹化の起源(三畳紀後期)に匹敵するとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Lida Xing, Alexander H. Parkinson, Hao Ran, Cecilia A. Pirrone, Eric M. Roberts, Jianping Zhang, Michael E. Burns, Tao Wang & Jonah Choiniere (2015) 
  4. The earliest fossil evidence of bone boring by terrestrial invertebrates, examples from China and South Africa.
  5. Historical Biology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/08912963.2015.1111884
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 世界的に見てもジュラ紀中期の恐竜化石の発見は乏しいそうです。

 今回、スコットランドのスカイ島北部にあるジュラ紀中期(バソニアン)の地層(Duntulm Formation)で発見された竜脚類の連続歩行跡が報告されています。
 
 子育てをした足跡/スカイ島(2005年6月)や世界最小の恐竜の足跡発見/ギネス記録に(2005年9月)などで紹介していますが、スカイ島からは、今までにも、いろいろな恐竜の足跡化石が見つかっています。

 今回は新しい場所で、スコットランドからの竜脚類の足跡化石は初めてとされています。  当時はラグーン環境だったようで、何層にもわたり、多数の足跡化石が残されています。


 写真は、ツメ跡まで残る竜脚類の後脚の足跡化石(Stephen L. Brusatte et al., 2015)。

 ほとんどの足跡化石が、くぼんだ印象化石(凹型上面浮き彫り痕、concave epirelief)ですが、写真のように、キャストとしてとして残された、凸型下面浮き彫り痕(Convex hyporelief)も残されています。

 これは、凹部が堆積物で満たされ、その部分だけが化石として残ったからでしょう。


 
sauropod_footprint.jpg

 第1指には大きな爪があり、歩幅の狭いナローゲージであり、新竜脚類には属さない原始的な竜脚類とされていました。  
.
 追加の情報として、基盤的な竜脚類はジュラ紀中期まで継続して生き残っていましたが、より大型でより派生的な仲間が放散してきたとしています。  

 いずれにしても、足跡の主の同定には至っていません。  

 今回の足跡化石は、長い間にわたり、多くの世代の竜脚類がラグーン環境に棲んでいたことを示しており、竜脚類はこの環境を頻繁に訪れたようです。


 


  1. References:

  2. Stephen L. Brusatte, Thomas J. Challands, Dugald A. Ross, and Mark Wilkinson (2015) 
  3. Sauropod dinosaur trackways in a Middle Jurassic lagoon on the Isle of Skye, Scotland. 
  4. Scottish Journal of Geology (advance online publication)   free PDF 
  5. doi: 10.1144/sjg2015-005

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 デイノニコサウリアは、発達した第2指のカギ爪を持ち上げて歩いたため、通常、足跡は2本指です。

 今回、中国で発見された3本指のデイノニコサウリアの足跡化石について報告されています。化石網(中国語)に化石の写真があります。

 同じ恐竜による2本指と3本指が残されており、3本指の方は、Velociraptorichnus 属の新種、V. zhangiと命名されています。  同一恐竜の足跡化石でも、その形態の違いによって、別の学名がつくのですね。

 こういう3本指は、習慣というより例外と考えられています。

 
 中国四川省にある白亜紀前期の地層(Xiaoba Formation)にある新しい足跡化石産地( Mujiaowu tracksite)で発見されたもの。  

 Velociraptorichnus 属の足跡化石では、世界で11番目の報告とされ、うち7つがアジア、そのうち5つが中国からです。  

 3本指なのは、特殊な地盤だったのか、カギヅメを引っ込めにくかったのかが原因しているようです。





  1. References:
  2.  
  3. Li-Da Xing, Martin G. Lockley, Geng Yang, Xing Xu, Jun Cao, Hendrik Klein, W. Scott Persons Iv, Hong-Jiang Shen & Xiao-Min Zheng (2015) 
  4. Unusual deinonychosaurian track morphology (Velociraptorichnus zhangi n. ichnosp.) from the Lower Cretaceous Xiaoba Formation, Sichuan Province, China. 
  5. Palaeoworld (advance online publication) 
  6. doi:10.1016/j.palwor.2015.04.004
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恐竜の連続歩行/ウルグアイ

 南米ウルグアイにあるジュラ紀後期から白亜紀前期にかけての地層(Tacuarembó Formation)で見つかった足跡化石について報告されています。

 恐竜の楽園としては、ウルグアイからの恐竜化石の紹介は、初めてですね。

 竜脚類のものとされる2つの連続歩行と、鳥脚類と小型獣脚類のものとされる4つの足跡化石が見つかっています。
 


  1. References:
  2.  
  3. Valeria Mesa & Daniel Perea (2015) 
  4. First Record of Theropod and Ornithopod Tracks and Detailed Description of Sauropod Trackways from the Tacuarembó Formation (Late Jurassic-?Early Cretaceous) of Uruguay.
  5. Ichnos 22(2): 109-121 
  6. DOI:10.1080/10420940.2015.1030075
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 東アジアで最も長いとされる獣脚類の連続歩行跡が報告されています。

 四川省にある白亜紀前期の地層で発見されたもの。少なくとも18の連続歩行と250個以上の足跡化石が残されています

 そのうち、最大長の獣脚類の連続歩行は、おそらくユーブロンテス(Eubrontes)の足跡ではないかとされ、81個の連続する足跡が69メートルは続くそうです。

 さまざまなサイズの他の獣脚類や竜脚類、鳥脚類の足跡も見つかっており、当時の四川盆地の多様な恐竜相を示すとされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Lida Xing, Martin G. Lockley, Jianping Zhang, Hendrik Klein, Daniel Marty, Guangzhao Peng, Yong Ye, Richard T. McCrea, W.Scott Persons IV & Ting Xu (2015) 
  4. The longest theropod trackway from East Asia, and a diverse sauropod-, theropod-, and ornithopod-track assemblage from the Lower Cretaceous Jiaguan Formation, southwest China. 
  5. Cretaceous Research 56: 345-362  全文(pdf)
  6. doi:10.1016/j.cretres.2015.05.008
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 ユタ州にあるジュラ紀後期のモリソン層といえば、多くの恐竜の連続歩行が見つかっていることで有名です。

 そのユタ州では、2016年3月に、世界で初めて、恐竜の足跡化石に特化した博物館(MOAB GIANTS)がオープンします。

 今回、その一部(Salt Wash Member)を再調査したところ、今までヨーロッパでしか見つかっていない大型獣脚類の足跡化石が見つかリ、報告されています。Nationalgeographicが紹介しています。


 Hispanosauropus (ヒスパノサウロプス)と命名されている足跡化石です。

 Megalosauripus とは異なり、足跡の主はアロサウリロイデア(上科)ではないかとされていますが、スピノサウロイデア(トルボサウリダエ)やケラトサウロイデアの可能性も捨てきれないようです。

 北米やイベリア半島の両方で、アロサウルス属やトルボサウルス属、ケラトサウルス属の大型獣脚類が見つかっていることから、それらの足跡化石ではないかとされています。

 このあたりでは、ヒスパノサウロプスと、それと似たような足跡化石がありふれていることから、モリソン層形成の初期に、大型獣脚類相のターンオーバー(タクソンの入れ替わり)があったのではないかとされています。





  1. References:
  2.  
  3. John R. Fostera, 2015 
  4. Theropod Dinosaur Ichnogenus Hispanosauropus Identified from the Morrison Formation (Upper Jurassic), Western North America 
  5. Ichnos, 22(3-4) 
  6. DOI:10.1080/10420940.2015.1059335
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 細長い中足骨が特徴的な獣脚類の足跡化石が報告されています。オープンアクセスです。

 図は、足跡のスケッチ(Paolo Citton et al., 2015)。スケールは10センチです。

 イタリアにある白亜紀の地層で発見された足跡化石で、足跡の分布や特徴から、直立状態から、うずくまった("crouched")状態に姿勢を変化させ、そして停止し、地上で休んだとされています。

 そして、再び、しゃがんだ姿勢で歩き出したと考えられています。





Elongated theropod tracks.jpg 



  1. References:
  2.  
  3. Paolo Citton, Umberto Nicosia, Iacopo Nicolosi, Roberto Carluccio, and Marco Romano (2015) 
  4. Elongated theropod tracks from the Cretaceous Apenninic Carbonate Platform of southern Latium (central Italy). 
  5. Palaeontologia Electronica 18.3.49A: 1-12

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竜脚類が旋回した跡/山東省

 敵にでも出会ったのでしょうか、竜脚類が旋回した連続歩行が報告されています。

 こういった足跡化石は、既に、スイスにあるジュラ紀後期のトラックサイトと、スペインにある白亜紀前期のトラックサイトから報告されているそうです。

 このような連続歩行は、竜脚類の運動特性を再構築するのに重要とされています。

 山東省にある白亜紀前期の地層(Dasheng Group)で発見されたもの。

 中型から大型の竜脚類に混ざって見つかったParabrontopodus 属のものとされる比較的小型の足跡化石で、半円状に左に旋回したとされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Lida Xing, Daniel Marty, Kebai Wang, Martin G. Lockley, Shuqing Chen, Xing Xu, Yongqing Liu, Hongwei Kuang, Jianping Zhang, Hao Ran & W. Scott Persons IV (2015) 
  4. An unusual sauropod turning trackway from the Early Cretaceous of Shandong Province, China. 
  5. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology (advance online publication) 全文(pdf)
  6. doi:10.1016/j.palaeo.2015.07.036
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 恐竜が泳いだとされる足跡化石は、特にジュラ紀の地層から、比較的多数発見されるそうです。ステゴサウルスは泳げた/足跡化石からの推定(2015年5月)で紹介しています。

 今回、雲南省にあるジュラ紀後期と白亜紀前期の境界にある地層( Anning Formation)で発見された小型獣脚類の足跡化石が報告されています。

 3本指で、指の先で水底を引っ掻いたような跡が残されています。

 3種類あり、暫定的ですが、形態的に、 Characichnos 属と Wintonopus 属とされ、3つ目は、 Hatcherichnus 属に似ているとされています。

 足跡の形にバラツキがあるのは、明らかに外部環境の影響で、恐竜自身に多様性があるわけではないとされています。

 足跡の向きは、リップルマーク(波の痕跡)に垂直であり、流れを横切ったのではないかとされています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Li-Da Xing, Martin G. Lockley, Hendrik Klein, Jian-Ping Zhang, Tao Wang, W. Scott Persons IV & Zhi-Ming Dong (2015) 
  4. A tetrapod footprint assemblage with possible swim traces from the Jurassic-Cretaceous boundary, Anning Formation, Konglongshan, Yunnan, China. 
  5. Palaeoworld (advance online publication) 
  6. doi:10.1016/j.palwor.2015.06.002
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