プレシオサウルス類の最新ニュース

 新種のエラスモサウルスの泳ぎ方/アンゴラ(2015年2月)でも紹介していますが、プレシオサウルス(プレシオサウリア)はどのように泳いだのか、およそ200年近くも、さまざまな議論が続いているそうです。

 今回、デジタル3次元モデルを使って、シミュレーション解析した論文が報告されています。コンピューターシミュレーションは初めてとされています。

 ドイツのジュラ紀後期の地層で発見された、3mあまりのMeyerasaurus victor(メエヤサウルス・ビクトル)を参考に、等身大モデルも作成しています。

 その結果、現生のカメやペンギンのように、主に前ヒレの推進力で泳いでいたとされています。

 一方、どのシミュレーションでも、後ヒレの推進力は弱く、後肢のヒレは、尾と同様に、舵取りや安定性のためにあったとされています。


 図は、メエヤサウルスのヒレの最も効率的とされるストローク(Shiqiu Liu et al., 2015)。 関節を動かせる範囲で3つに大別され、上から、狭い、中間、広いの順です。 

 前ヒレの動きは、比較的大きく、後ヒレは狭い範囲です。


 
swimming strokes.jpg

 次の図は、メエヤサウルスの泳ぐ速度の推定値。

 上の図にあるように、関節を動かせる範囲(狭い、中間、広い)毎に最適化したベストな動きでの速度です。

 前ヒレのみでも全部のヒレを使った時と同程度のスピードで、一方、後ヒレでは遅めです。

 モデルにしたメエヤサウルスは、フルにヒレを動かしても、最高時速は、3km程度で、素早い魚にはとても追いつけないスピードですね。



Swimming speeds.jpg


  1. References:
  2.  
  3. Shiqiu Liu, Adam S. Smith, Yuting Gu, Jie Tan, C. Karen Liu & Greg Turk (2015) Computer Simulations Imply Forelimb-Dominated Underwater Flight in Plesiosaurs. PLoS Computational Biology 11(12): e1004605 doi:10.1371/journal.pcbi.1004605

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 白亜紀初期のプレシオサウルスの化石は、世界的に稀とされています。

 今回、イベリア半島のバレミアンの地層(Blesa Formation)からは初めてとなるプレシオサウルスが報告されています。

 イベリア半島の白亜紀としては、最古のプレシオサウルスとされています。




  1. References:
  2.  
  3. Jara Parrilla-Bel & José Ignacio Canudo (2015) 
  4. On the presence of plesiosaurs in the Blesa Formation (Barremian) in Teruel (Spain) . 
  5. Neues Jahrbuch für Geologie und Paläontologie - Abhandlungen 278(2): 213-227 
  6. DOI: http://dx.doi.org/10.1127/njgpa/2015/0526
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 18世紀から19世紀にかけてイタリアで収集された化石から、プレシオサウリアの新種が記載されています。

 ジュラ紀中期から後期の地層(Rosso Ammonitico Veronese Formation)で発見されたクロコダイル形類のメトリオリンキダエ (Metriorhynchidae)やプレシオサウリアの化石からです。

 このあたりでは、2つのクレードが共存していたようで、メトリオリンキダエのほうは、Neptunidraco 属とされています。新種のプレシオサウリアの学名は、Anguanax zignoi です。

 系統的には、Marmornectes Thalassophonea を含むクレードと姉妹群の、基盤的なプレシオサウリアとされています。

 今回の両クレードは、1億7600万年から 1億7100万年前にかけて分岐し、その多様化速度は他のクレードに比べて有意に高かったとされています。  

 深海環境に素早く適応したのは、ジュラ紀、北部テチス海で起きた最新の海退状態に対応してのことと考えられています。




  1. References:
  2.  
  3. Andrea Cau & Federico Fanti (2015) 
  4. High evolutionary rates and the origin of the Rosso Ammonitico Veronese Formation (Middle-Upper Jurassic of Italy) reptiles. 
  5. Historical Biology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/08912963.2015.1073726
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 アルゼンチンのネウケン州、恐竜化石を多産する地方として知られていますが、海生爬虫類も産出するのですね。

 今回、白亜紀前期の地層(Agrio Formation)で発見されたプレシオサウルスの化石について報告されています。

 これらの記録には、南米の白亜紀前期(Hauterivian)からの最初のエラスモサウリダエを含んでいます。

 化石化する過程(タフォノミー)が異なる2つの化石が見つかっているようエです。



  1. References:
  2.  
  3. José P. O'Gorman, Dario G. Lazo, Leticia Luci, Cecilia S. Cataldo, Ernesto Schwarz, Marina Lescano & María Beatriz Aguirre-Urreta (2015) 
  4. New plesiosaur records from the Lower Cretaceous of the Neuquén Basin, west-central Argentina, with an updated picture of occurrences and facies relationships. 
  5. Cretaceous Research 56: 372-387 
  6. doi:10.1016/j.cretres.2015.04.004
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 モロッコ南部にある白亜紀後期(Turonian)の地層で発見されたプリオサウロイデア(Pliosauroidea、上科)が記載され、Brachauchenius lucasi (ブラチャウチェニウス・ルカシ)とされています。全長が10メートルほどに達する大型種です。

 ブラチャウチェニウスは、従来、北米大陸の西部内陸海路にある白亜紀後期(Cenomanian-Turonian)の地層と南米コロンビアにある白亜紀前期(Barremian)の地層でしか見つかっていませんでした。

 今回の発見から、この種の古生物地理学的な分布を大幅に拡大するだけでなく、当時は、西部内陸海路と北米の海生動物群が似ていたとされています。




  1. References:
  2.  
  3. D. Angst and N. Bardet (2015) 
  4. A new record of the pliosaur Brachauchenius lucasi Williston, 1903 (Reptilia: Sauropterygia) of Turonian (Late Cretaceous) age, Morocco. 
  5. Geological Magazine (advance online publication) 
  6. DOI: http://dx.doi.org/10.1017/S0016756815000321
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 新種のエラスモサウリダエ/南極(2015年6月)などで紹介していますが、南極半島の端にあるジェイムズ・ロス諸島からは、恐竜や海生爬虫類の化石を産出します。

 今回、白亜紀後期の地層(Santa Marta Formation)で発見されたポリコチリダエ(Polycotylidae、ポリコチルス科)について報告されています。北海道三笠でも発見されているプレシオサウリアの一種です。

 不完全ながら、非常に長い坐骨などから、白亜紀後期の南極からは初のポリコチリダエとされています。

 ポリコチリダエは、 アリストネクチナエ(aristonectinae)とアリストネクチナエ以外のエラスモサウリダエに支配されていた白亜紀後期のウェデリアン(Weddellian)生物地理区では稀とされています。

 ポリコチリダエが少ないことは、ウェデリアンにおける、プレシオサウルス群集のもうひとつの特徴とされています。  

 対照的に、北半球では、プレシオサウリアの多様性にとって、ポリコチリダエは重要とされています。



  1. References:
  2.  
  3. Fernando E. Novas, Julia S. D'Angelo, José P. O'Gorman, Federico L. Agnolín, Juan M. Lirio & Marcelo P. Isasi (2015) 
  4. First record of Polycotylidae (Sauropterygia, plesiosauria) from the Upper Cretaceous of Antarctica. 
  5. Cretaceous Research 56: 563-568 
  6. doi:10.1016/j.cretres.2015.06.015
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 プレシオサウリアの系統では、3つの主なクレード、ロマレオサウリダエ(Rhomaleosauridae、ロマレオサウルス科)とプリオサウリダエ、プレシオサウリダエ(Plesiosauroidea)が示されています。

 ロマレオサウリダエは、ジュラ紀前期の重要な生態系を占めていたのですが、やがて衰退し、最後の化石が見つかっているのは、ジュラ紀中期です。

 しかし、従来まで、ロマレオサウリダエ絶滅の地理的パターンは、化石記録の地理的バイアスによって覆い隠されてきたそうです。低緯度ヨーロッパの化石群集に焦点を当て過ぎたようです。

 今回、英国やロシア、カナダの化石記録について報告されています。 

 さらに、南半球のアルゼンチンの標本についても、ロマレオサウリダエではないかとしています。

 これらの知見から、ロマレオサウリダエは、中高緯度の海洋でありふれた存在で、ジュラ紀中期の冷涼な中高緯度環境で生き延びていたようです。

 したがって、ジュラ紀中期から後期の持続的な地球温暖化が、究極的に、ロマレオサウリダエの絶滅を加速させた可能性が示唆されています。



  1. References:
  2.  
  3. Roger B.J. Benson, Nikolay G. Zverkov, and Maxim S. Arkhangelsky (2015) 
  4. Youngest occurrences of rhomaleosaurid plesiosaurs indicate survival of an archaic marine reptile clade at high palaeolatitudes. 
  5. Acta Palaeontologica Polonica (in press) 
  6. doi:http://dx.doi.org/10.4202/app.00167.2015
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 南極、ジェイムズ・ロス諸島のベガ島にある白亜紀後期(マーストリヒチアン前期)の地層(Snow Hill Island Formation)で発見された新種のエラスモサウリダエが記載され、Vegasaurus molyi と命名されています。

 南極からは唯一のエラスモサウリダエとされていますが、南極大陸のエラスモサウルス類(2014年1月)で、3標本を紹介しています。ただし、こちらは、未記載です。

 また、南半球からは、頭部より後ろの解剖学的特徴が良く知られた白亜紀後期のエラスモサウリダエは数少なく、その1つとされています。

 予備的な系統解析から、白亜紀後期のウェデリアン(Weddellian)生物地理区のアリストネクチネ(aristonectine)、アリストネクテス(Aristonectes)、カイフェケア(Kaiwhekea)を含むクレード内としています。 

  アリストネクチナエ(Aristonectinae)と、アリストネクチナエではない白亜紀後期のウェデリアンのエラスモサウリダエが近縁なことから、アリストネクチナエはウェデリアン起源とされています。

 


  1. References:
  2.  
  3. José P. O'Gorman, Leonardo Salgado, Eduardo B. Olivero & Sergio A. Marenssi (2015) 
  4. Vegasaurus molyi, gen. et sp. nov. (Plesiosauria, Elasmosauridae), from the Cape Lamb Member (lower Maastrichtian) of the Snow Hill Island Formation, Vega Island, Antarctica, and remarks on Wedellian Elasmosauridae. 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology (advance online publication) 
  6. DOI:10.1080/02724634.2014.931285
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 1846年に記載された'Plesiosaurus' megacephalusを再評価し、Atychodracon (アチコドラコン)属とする論文が報告されています。Atychodracon megacephalus となります。

 大型のプレシオサウリアで、ホロタイプは、英国にある三畳紀?ジュラ紀の境界で発見された完全な骨格ですが、第2次世界大戦で破壊されました。

 頭蓋骨と右前肢のプラスターキャストは残されており、今回、三次元的にデータ解析したもの。

 ジュラ紀前期のプレシオサウリアと比較した結果、Rhomaleosaurus Eurycleidus arcuatus とは異なるとされています。



  1. References:
  2.  
  3. Adam S. Smith (2015) 
  4. Reassessment of 'Plesiosaurus' megacephalus (Sauropterygia: Plesiosauria) from the Triassic-Jurassic boundary, UK. 
  5. Palaeontologia Electronica 18.1.20A: 1-20. 
  6. doi: palaeo-electronica.org/content/2015/1146-plesiosaurus-megacephalus
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 Rhomaleosaurus thorntoni (ロマレオサウルス・ソルントニ)といえば、英国にあるジュラ紀前期の地層(Whitby Mudstone Formation)で発見されたプレシオサウリアです。 

 クビナガリュウにも尾ヒレがあった(2013年12月)では、尾椎にヒレがあったとする論文を紹介しました。
 
 今回、同じくホロタイプについて、調べた論文が報告されています。関連して、Plesiosauriaで解説されています。

 従来から、プリオサウリダエ(Pliosauridae、プリオサウルス科)と考えられていました。しかし、その系統に含まれない可能性も指摘されています。

 以前からプレシオサウリアの系統で示されていた、3つの主なクレード、ロマレオサウリダエ(Rhomaleosauridae)とプリオサウリダエ、プレシオサウリダエ(Plesiosauroidea)の関係はクリアではなく、プレシオサウリアの初期進化解明には、さらなる調査が必要としています。




  1. References:
  2.  
  3. Smith, Adam S. & Benson, Roger B.J. 2014. 
  4. Osteology of Rhomaleosaurus thorntoni (Sauropterygia: Rhomaleosauridae) from the Lower Jurassic (Toarcian) of Northamptonshire, England. 
  5. Monograph of the Palaeontographical Society London 168(642): 1-40; Plates 1-35
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アンゴラのプレシオサウルス

 アフリカ南西部、アンゴラにある白亜紀後期(マーストリヒチアン)の地層で発見されたプレシオサウルス化石が報告されています。

 系統的には、 エラスモサウリダエ(科)のアリストネクチネ(aristonectine、亜科)とされています。

 ニュージランドやパタゴニアで見つかっている、まだ命名されていない種に近縁とされ、この系統が広く分布していたとされています。




  1. References:
  2.  
  3. R. Araújo, M.J. Polcyn, J. Lindgren, L.L. Jacobs, A.S. Schulp, O. Mateus, A. Olímpio Gonçalves and M.-L. Morais (2015) 
  4. New aristonectine elasmosaurid plesiosaur specimens from the Early Maastrichtian of Angola and comments on paedomorphism in plesiosaurs. 
  5. Netherlands Journal of Geosciences (advance online publication) 
  6. DOI: http://dx.doi.org/10.1017/njg.2014.43
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 クビナガリュウ(プレシオサウリア)の中でも、エラスモサウリダエ(Elasmosauridae、エラスモサウルス科)は、特に首の長い系統です。2組あるヒレを、8の字を描くように動かして泳ぐことができたと考えられています。

 今回、アフリカ南西部、アンゴラにある白亜紀後期(マーストリヒチアン後期)の地層で発見されたエラスモサウルリダエが報告され、ヒレの動かし方について考察されています。

 エラスモサウリダエの中では肩甲骨は小さめですが、他のエラスモサウリダエと同様、ヒレを巧みに動かして泳ぐことはできたようです。


 モササウルスを食べたモササウルス(2013年11月)で紹介していますが、当時は、アフリカ大陸の沖合だった場所です。  

 系統的には、Styxosaurus snowii(スティクソサウルス・スノーイ)の姉妹群とされています。  

 肩甲骨の背中側ブレードが小さく、これは、エラスモサウリダエの中ではユニークな特徴ですが、収れん進化で、クリプクリディダエ(Cryptoclididae、クリプトクリドゥス科)のプレシオサウルスとは共有しているとされています。あまり泳ぐのが特異ではなかった仲間です。  

 肩甲上腕関節から、四肢のヒレは、シンプルな上下の回転と、長軸方向に内転-外転(protraction-retraction)させたとされています。  

 また、40のエオサウロプテリギア(eosauropterygia)の烏口骨の形態解析からは、この仲間では、泳ぎ方にけっこう幅があったとされています。

 


  1. References:
  2.  
  3. R. Araújo, M.J. Polcyn, A.S. Schulp, O. Mateus, L.L. Jacobs, A. Olímpio Gonçalves and M.-L. Morais (2015) 
  4. A new elasmosaurid from the early Maastrichtian of Angola and the implications of girdle morphology on swimming style in plesiosaurs. 
  5. Netherlands Journal of Geosciences (advance online publication) 
  6. DOI: http://dx.doi.org/10.1017/njg.2014.44
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 イスラエルにある白亜紀後期(サントニアン)の地層(Menuha Formation)で発見されたエラスモサウリダエが報告されています。

 有孔虫などの微化石が豊富であり、当時はテチス海の南部沿岸にあり、その古環境の復元に役立つとされています。



  1. References:
  2.  
  3. R. Rabinovich, H. Hanan, M. Schudack, U. Schudack, S. Ashckenazi-Polivoda and G. Rogolsky (2014) 
  4. A late Cretaceous elasmosaurid of the Tethys Sea margins (southern Negev, Israel), and its palaeogeographic reconstruction. 
  5. Netherlands Journal of Geosciences (advance online publication) 
  6. DOI: http://dx.doi.org/10.1017/njg.2014.26
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 プレシオサウルスの幼体は、オープンな海洋環境ではなくて、浅瀬に生息していたようですね。淡水堆積物中から見つかったことから、そう考えられています。

 白亜紀後期には、北米大陸を東西に2分する広くて浅い海の西部内陸海道があったのですが、今回の幼体は、その海道が形成される前に生息していたとされています。

 カナダの北極圏にあるメルビル島( Melville Island)の白亜紀前期の地層( Isachsen Formation)で発見されたもの。  

 ポリコティリダエ(Polycotylidae、ポリコティルス科) としては、北米最古とされています。  



  1. References:
  2.  
  3. Matthew J. Vavrek, Benjamin C. Wilhelm, Erin E. Maxwell & Hans C.E. Larsson (2014) 
  4. Arctic plesiosaurs from the Lower Cretaceous of Melville Island, Nunavut, Canada. 
  5. Cretaceous Research 50: 273-281 
  6. DOI: 10.1016/j.cretres.2014.04.011
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 プリオサウルスといえば、クビナガリュウの仲間ですが首が短く、中生代の海に君臨した最大級のプレデターです。

 しかし、その獲物を食べる時のメカニズムについては、ほとんど未解明とされています。 今回、CTスキャンを使って、摂食にからんだ頭蓋骨の機能について解析した論文が報告されています。

 その結果、他のプレデータに比べ比較的弱い頭蓋骨で、吻部は、曲げやねじれに適さないことがわかり、獲物を食べる時にはひねったりふったりせず、かみついたとされています。

 爬虫類や魚など、自分の体の半分までのサイズを食べていたとされ、ジュラ紀後期、プリオサウルスは、食物連鎖の頂点に位置し、何でも食べていたジェネラリストと結論づけています。


 


  1. References:
  2.  
  3. Davide Foffa, Andrew R. Cuff, Judyth Sassoon, Emily J. Rayfield, Mark N. Mavrogordato and Michael J. Benton (2014) 
  4. Functional anatomy and feeding biomechanics of a giant Upper Jurassic pliosaur (Reptilia: Sauropterygia) from Weymouth Bay, Dorset, UK. 
  5. Journal of Anatomy (advance online publication) 
  6. DOI: 10.1111/joa.12200
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 アルゼンチン・ネウケン州にあるジュラ紀後期(Tithonian)の地層(Vaca Muerta Formation)で発見されたプリオサウルス属の新種が記載され、Pliosaurus patagonicus と命名されています。

 他のプリオサウルス類のように、三面(trihedral)の歯を持っていますが、典型的な下顎結合(mandibular symphysis)の横方向への広がりはないそうです。

 このことから、北半球では、キンメリッジ後期から、チソニアンにかけて、下顎結合が短縮傾向にあったとする仮説を支持するとされています。

 このような大型プレデターが海岸近くで発見された理由として、獲物の捕獲及びまたは、出産のためではないかと考えられています。




  1. References:
  2.  
  3. Zulma Gasparini & José P. O'Gorman (2014)
  4. A New Species of Pliosaurus (Sauropterygia, Plesiosauria) from the Upper Jurassic of Northwestern Patagonia, Argentina. 
  5. Ameghiniana (advance online publication) 
  6. doi:10.5710/AMGH.03.04.2014.2225
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 ニュージランドにある白亜紀後期(マーストリヒチアン前期)の地層で発見されたプレシオサウルス類のエラスモサウルス類について報告されています。

 腸骨の形状が異なり、新種のようですが、確定するには、不十分とされています。  今回の発見で、白亜紀末の南半球には、以前考えられていたよりも多様なエラスモサウルス類がいたとされています。

 また、化石に伴って見つかった胃石は、その形状から、河川由来の石の特徴を示しているそうです。



  1. References:
  2.  
  3. Norton Hiller, José P. O'Gorman & Rodrigo A. Otero (2014) 
  4. A new elasmosaurid plesiosaur from the lower Maastrichtian of North Canterbury, New Zealand. 
  5. Cretaceous Research 50: 27-37 
  6. doi: http://dx.doi.org/10.1016/j.cretres.2014.03.026
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クビナガリュウのうんちく

 ScientificAmerican で、クビナガリュウの最近の知見などについて解説されています。海面高く垂直に首をもたげて、翼竜を食べようとするイラストが面白いですね。

 その中で紹介されているPlesiosaur Peril は、クビナガリュウについての児童書です。発売元のKidsCanpressで紹介されています。

 また、クビナガリュウにも尾ヒレがあった(2013年10月)でも紹介していますが、最近、いくつかのクビナガリュウは、垂直の尾ヒレを持っていたとされています。

 そのことから、前ヒレについても、見つかっている骨格から復元されてはいますが、軟組織の形状が異なっていた可能性も示唆されています。

 
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 チリ中央部にある白亜紀後期(Maastrichtian)の地層(Quiriquina Formation)で発見された新種のクビナガリュウが記載されています。

 派生的なエラスモサウルス類、Aristonectes 属の新種で、A. quiriquinensis と命名されています。 多数の同型の歯を持つ比較的大きな頭部の大型のクビナガリュウです。

 2つの標本で、チリ中央部のマーストリヒチアン後期に限られることから、白亜紀末にかけて、異なるエラスモサウルス類が南の極地域に分布していたという仮説に疑問を投げかけています。

 成体の骨格標本であり、Aristonectes 属の成体サイズを推定する初めての標本とされています。



  1. References:
  2.  
  3. Rodrigo A. Otero, Sergio Soto-Acuña, Frank Robin O'Keefe, José P. O'Gorman, Wolfgang Stinnesbeck, Mario E. Suárez, David Rubilar-Rogers, Christian Salazar & Luis Arturo Quinzio-Sinn (2014) 
  4. Aristonectes quiriquinensis, sp. nov., a new highly derived elasmosaurid from the upper Maastrichtian of central Chile. 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology 34(1): 100-125 DOI:10.1080/0272
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 南極大陸にある白亜紀後期の地層で発見されたクビナガリュウのエラスモサウルス類の3標本について報告されています。

 いずれも、南米大陸に近い南極半島にあるマランビオ(シーモア島)と、ジェイムズ・ロス島からの2標本です。

 シーモア島の標本は新種ではないかとされ、また、ジェイムズ・ロス島の標本の一つは、最古の Aristonectinae とされています。

 なお、南極で最古のクビナガリュウ(2011年8月)で紹介しましたが、ジェイムズ・ロス島にある約8500万年前の地層からは、最古のクビナガリュウ化石も発見されています。

 


  1. References:
  2.  
  3. Rodrigo A. Otero, Sergio Soto-Acuña, Alexander O. Vargas, David Rubilar-Rogers, Roberto E. Yury-Yañez & Carolina S. Gutstein (2013) 
  4. Additions to the diversity of elasmosaurid plesiosaurs from the Upper Cretaceous of Antarctica. 
  5. Gondwana Research (advance online publication) 
  6. http://dx.doi.org/10.1016/j.gr.2013.07.016,
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カテゴリーの系統関係は、概要です。詳しくは、脊椎動物の系統関係をどうぞ
 

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