プレシオサウルス類の最新ニュース

 ドイツにある白亜紀前期の地層で発見された新種のプレシオサウルス類が記載されています。

 化石は1912年に発見され、1910年に記載された Brancasaurus brancai (ブランカサウルス・ブランカイ)とされていました。

 今回その特長から、新種とされ、Gronausaurus wegneri と命名されています。種小名は、化石発見者の Thomas Wegner にちなんでいます。

 系統的には、レプトクレイドゥス類(Leptocleididae)とされ、ブランカサウルスに最も近縁な位置づけです。
 

 
  1. References:
  2.  
  3. Oliver Hampe (2013) 
  4. The forgotten remains of a leptocleidid plesiosaur (Sauropterygia: Plesiosauroidea) from the Early Cretaceous of Gronau (Münsterland, Westphalia, Germany). 
  5. Paläontologische Zeitschrift (advance online publication) 
  6. DOI: 10.1007/s12542-013-0175-3



 ノルウェーのスピッツベルゲン島で発見されたプレシオサウルス類について、報告されています。 比較的化石報告例の少ないジュラ紀後期の地層からの発見です。dagbladetが紹介しています。

 部分的に関節した幼体化石で、同島から発見された最も完全なプレシオサウルス類のひとつだそうです。Djupedalia engeri と命名されています。  

 
 プレシオサウルス類は、ヨーロッパのジュラ紀前期の地層と、北米大陸の白亜紀のち層から発見され、ジュラ紀後期の化石は限られるそうです。 

 最近のスバールバル島からの発見から、ジュラ紀後期、高緯度地域には、複数のプレシオサウルス類がいたと考えられています。



  1. References:
  2.  
  3. Espen M. Knutsen, Patrick S. Druckenmiller and Jørn H. Hurum (2012). 
  4. A new plesiosauroid (Reptilia: Sauropterygia) from the Agardhfjellet Formation (Middle Volgian) of central Spitsbergen, Norway 
  5. Norwegian Journal of Geology 92 (2-3): 213-234



 カナダにある白亜紀後期(約7500万年前)の地層で発見されたクビナガリュウが記載され、Albertonectes vanderveldei と命名されています。

 頸椎が76個もあり、脊椎動物で最多とされています。福井新聞などが伝えています。

 エラスモサウルス類とされ、このグループの中では、首の長さと体長が最も長いとされています。化石には、 サメによる噛み痕も残されており、頭部がないのは食べられたせいかもしれません。

 97個のチャート質の胃石が見つかっており、形などから、大半は海岸近辺で飲みこまれたとされています。  

 福井県立恐竜博物館で、レプリカなどが展示される予定です。



  1. References:
  2.   
  3.  Tai Kuboa, Mark T. Mitchellb & Donald M. Hendersonb, 2012 
  4. Albertonectes vanderveldei, a new elasmosaur (Reptilia, Sauropterygia) from the Upper Cretaceous of Alberta 
  5. Journal of Vertebrate Paleontology, 32(3), p.557-572, 2012 
  6. DOI:10.1080/02724634.2012.658124



南極で最古のクビナガリュウ

 南極で最古のクビナガリュウ化石が発見されたそうです。ナショジオが紹介しています。

 南極半島の先端付近にあるジェイムスロス島(James Ross Island)で集められた岩の中から見つかったもの。

 約8500万年前と、従来より1500万年ほど古いのですが、種の特定にはいたっていません。

 

  1. References:
  2.  
  3. Alexander Wilhelm Armin Kellner et al., 2011
  4. The oldest plesiosaur (Reptilia, Sauropterygia) from Antarctica
  5. Polar Research 30, 7265
  6. DOI: 10.3402/polar.v30i0.7265



胎児を持つクビナガリュウ

 胎児を持つプレシオサウルス(クビナガリュウ)の化石が報告されています。陸上で卵を生んだのではなく、胎児を産んだ最初の証拠とされています。Physorg朝日などが伝えています。

 1987年に、米国にある白亜紀後期(約7800万年前)の地層から発見された  Polycotylus latippinus の化石から、胎児の化石が見つかったもの。

 魚竜などでは胎児を持つ魚竜化石が見つかっています。いずれも胎生(真胎生)ではなくて、卵を胎内でふ化させて子を産むいわゆる"卵胎生"でしょう。ただ、両者の区別は難しいとの話もあります。

 

  1. References:
  2.  
  3. F. R. O'Keefe & L. M. Chiappe (2011)
  4. Viviparity and K-Selected Life History in a Mesozoic Marine Plesiosaur (Reptilia, Sauropterygia)
  5. Science333(6044): 870-873
  6. DOI: 10.1126/science.1205689



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2013年4月

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